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エンタメ 書評

【ブックレビュー】わたしの百合も、営業だと思った?(著:アサクラネル)

更新日:

【作品情報】
 作品名:わたしの百合も、営業だと思った?
 著者:アサクラ ネル
 ページ数:264
 ジャンル:エンタメ
 出版社:KADOKAWA

 おススメ度 : ★★★★★★★☆☆☆
 声優業界理解度 : ★★★★★★★☆☆☆
 こういう人におススメ! : お仕事百合が好き

■作品について

「かりんさま、何してるのかな」――最推しアイドル・鐘月かりんの「卒業」を半年も引きずる若手女性声優・仙宮すずね。
そんな彼女の事務所に新人声優として現れたのは鐘月かりん、その人だった!
突然の推しの再供給に内心完全に浮かれつつ、表向きでは平静を装い、一定の距離を保とうとするすずね。
だけど、かりんがぐいぐいと距離を縮めてくる!?
かりんに利用されているだけ? まったく問題ないです!
先輩と後輩としての関係でいようと決めたはずが、アイドル時代から変わらない完璧なルックスに加え、意外な一面を見せるかりんを、次第に「ひとりの女」として意識することになり……。
売れっ子先輩女性声優×元アイドル後輩女性声優が織りなす、ガールズラブコメ開幕!

■良かった点

なんとなく手にとって購入した本だったけれど、結構当たりだった。
主人公は若手女性声優の仙宮すずね。
声優の中でもそれなりに地位を確立していて、実力もある感じ。
そんなすずねは、アイドルグループに所属していた鐘月かりんをガチ推ししていたのだが、かりんが「卒業」してしまい、それを半年も引きずっている状態。
するとある日突然、すずねの所属する事務所に新人声優としてかりんが入ってきた!?

後輩としてぐいぐいと迫ってきて、すねに懐いてくるかりん。
いきなりのことに戸惑い、慕ってくれることは嬉しいけれど、あくまで事務所の先輩として一定の距離を保とうとするすずね。
推しは推しであり、仕事の場には持ち込まないしプライベートにももちこみたくない。
そういうすずねの気持ち、わかる、という人も多いのではないか。
推しが後輩できたからといって、ファン丸出しの姿を出したくないし、特別感を持ち込みたくない、みたいな。
いや、内心では色々と思っているんだけど、理性と、オタク心と、そういうののせめぎ合いというか。

すずねがそう思っている一方で、かりんはグイグイとやってくる。
もちろん、先輩として慕ってくれているというのはあるけれど、あまりに距離が近くないだろうか。
そうして仲良くなっていくうちに、すずねも色々と・・・
すずねも単にかりんを推しているだけでなく、本百合であり、一人の女の子としてかりんを見るようになってきて・・・と。

二人の関係性を描きつつ、声優のお仕事を描いたお仕事モノでもある。
声優業界には詳しくないのでどこまでが本当なのかは判断できないが、描かれていることは納得できるし、リアルさも感じる。
華やかに見えるけれど売れるのはごく一部、しかもそれが長期的に継続するなんてさらに一握り。
そういう世界だってのは、分かる。
お仕事を絡ませつつ、百合の展開をして、どちらかに偏りすぎない。
お色気描写とかそういうのもなく、心の方から入り、近づいていこうとする流れも良いですね。

百合ものとしても、お仕事モノとしても楽しめると思いますよ!

■ここが改善できるともっとよかったかも?

綺麗に終わっている感じですけれど、続いてもいいような気がする。
どうなんでしょう?

 

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