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ミステリー 書評

【ブックレビュー】夢の迷い路(著:西澤保彦)

更新日:

【作品情報】
 作品名:夢の迷い路
 著者:西澤保彦
 ページ数:248
 ジャンル:ミステリー
 出版社:光文社

 おススメ度 : ★★★★★★★☆☆☆
 ユッキーの映画が気になる度 : ★★★★★★★☆☆☆
 こういう人におススメ! : 青春×ミステリー!

 

■作品について

本が大好きな少女・エミールと、ジャンク映画が大好きな少年・ユッキー。
高校生の男女コンビが送る追憶ミステリーの第二弾。
本屋かと見まがうようなカフェ、ブック・ステアリングを舞台の中心として、登場人物の語りをもとに謎を解き明かしていく短編集。

■良かった点

前作「さよならは明日の約束」で登場した二人。
二人の雰囲気も何となく良い感じで、シリーズ化しそうだなと思っていましたが、やはり続編が出てきました。
本大好き、文学美少女って良いですね。
それも黒髪ポニー、キリッとした感じというのがまた良いです。
食事には無頓着、本がたくさんある祖母の家に入りびたり、祖母のなんちゃって料理を喜んで食べる。

そんな美少女に惹かれているのが、ジャンク映画フリークのオタク気質なユッキー。
お互いに変わり者同士ということで気が合うのでしょうか。
二人が挑戦する謎は、他の人から聞く過去の話から。

提示される謎、展開される論理は、やっぱり西澤さんらしい。
安楽椅子探偵ものであるから、示される論拠が真実かどうかは分からない。
それでも、追いかけていくロジックに頷かされる。

ミステリーも、そしてエミールとユッキーの関係の今後も気になる。
どうやら、ユッキーの一人上手で終わってしまうわけでもなさそう?
となると続きがまた書かれるのでしょうか。

青春×ミステリーは、相性が良いですが、それも登場人物に魅力があってこそ。
ユッキーの家族、エミールの祖母と、それぞれにお互いの存在が知られて、また展開もありそうだし、楽しみに続編を待ちたい。

■ここが改善できるともっとよかったかも?

西澤さんの作品に登場する男女は、なんでこう性に奔放なんでしょうね。
そういう人ばかりってのも、ちょっと不自然ですが。。。

 

 

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