SF ミステリー 書評

【ブックレビュー】宇宙探偵マグナス・リドルフ(著:ジャック ヴァンス)

更新日:

【作品情報】
 作品名:宇宙探偵マグナス・リドルフ
 著者:ジャック ヴァンス
 ページ数:429ぺージ
 ジャンル:SF/ミステリー
 出版社:国書刊行会

 おススメ度 : ★★★★★★★★☆☆
 ハチャメチャ度 : ★★★★★★★★★☆
 こういう人におススメ! : SF、ミステリー、ファンタジー、なんでもこい

 

■作品について

宇宙を駆け巡るトラブル・シューター。それがマグナス・リドルフ。
時には哲学者であり、時には数学者であり、時には探偵となる。
その知識と行動力と人知を超越するような思考力で、様々なトラブルを解決、もしくは更にトラブルを広げていく。

そんなマグナス・リドルフの活躍10編を収めた作品。

■良かった点

1950-60年代に書かれたとは思えない内容だ。
SFでありファンタジーでありミステリーでもある。
そんな要素を出さしめているのは、一にも二にも、主人公であるマグナス・リドルフという老紳士(?)がいてこそなせる業である。
有能で物知り、大金を手に入れるのにすぐに金欠となり、金を稼ぐためトラブルのある所に降臨するおじいちゃん。
その存在だけで痺れますね。
この人こそ、「やられたら倍返し!」精神でしょうか?

昔の作品にも関わらずに今読んでも古さを感じさせないのは、作品の中に時代を感じさせることを入れないでいるからだろう。アイデアや設定がそれだけ秀逸ということで、それで読ませるというのはテクニックが必要なのだが、自然にこなしている。
ジャック・ヴァンスの作品は本作が初読みであったが、そう感じさせられた。

SFという世界だと、トリックなんて何でもありになってしまうが、そんなことはどうでも良いという突き抜けた動機やトリックをみせてくれる。
以下、幾つか簡単に。

『ココドの戦士』
 異星人とその奇妙な文化、風土を描き、それを利権と娯楽にする高慢な人間と観光客。
 そしてそんな人間たちを打ちのめす怪盗紳士(?)マグナス・リドルフ。
 この作品を本書の頭に持ってきたのは正解だろう。なんといっても、これを読めばマグナス・リドルフという老紳士がどういう人物なのか全て分かるような内容になっているから。

『禁断のマッキンチ』
 犯人捜しのミステリーだけど、容疑者は人間じゃない。
 ムカデ型の生物であったり、鳥であったり、エイ(?)のよであったり。それだけでもはや真面目な謎解きもギャグに転嫁するようである。

『ユダのサーディン』
 海洋冒険ミステリ・・・なのだが、食へのこだわりが気になる(笑)
 そして缶詰工場のことばかりが頭に残ってしまう不思議さ。

バラエティ豊かなマグナス・リドルフの冒険譚を心行くまでご堪能ください。

■ここが改善できるともっとよかったかも?

こんな作品を刊行してくれただけでありがたいと思います!

 

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