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エンタメ 書評

【ブックレビュー】舞面真面とお面の女 新装版(著:野崎まど)

更新日:

【作品情報】
 作品名:舞面真面とお面の女 新装版
 著者:野崎 まど
 ページ数:272
 ジャンル:エンタメ
 出版社:KADOKAWA

 おススメ度 : ★★★★★★★☆☆☆
 最後にやられる度 : ★★★★★★☆☆☆☆
 こういう人におススメ! : 遺言の謎とか宝探しとか興味ひかれる

 

■作品について

工学部の大学院生・舞面真面は叔父に呼ばれて山中にある邸宅に足を向けた。
そこで叔父から依頼されたのは、真面の曽祖父であり、舞面財閥の長であった被面(かのも)が残した遺言の解明だった。
その遺言とは。

“箱を解き 石を解き 面を解け よきものが待っている――”

果たして、どういう意味なのか。
遺言の謎を解こうとする真面と従姉妹の水面。
彼らの前に謎の仮面の少女が現れ、謎解きはさらに混迷を増していく。

■良かった点

[映]アムリタ に続く第二作。
今回はまた趣向は変わって、財閥の長から残された遺言の謎を解くというもの。
だが、謎解きミステリーが主というわけではない。

なぜ、その遺言が残されたのか。
その遺言がわかるとどうなるのか。
被面が何を意図していたのか。
仮面の少女の役割とは。

そういった物語全体の謎にこそ焦点があてられた作品といえるだろう。
文体はかわらず読みやすく、キャラクターもラノベチックではあるが魅力的でもある。
落ち着いて何か悟っているかのような感じの主人公、真面。
お嬢様でどこか浮世離れした水面。
老成した口調の仮面の少女。
そして、熊さん。

キャラクターの魅力を押し出しつつ、物語の最後でひっくり返してくるのはやっぱり野崎まど。
まともにみえてまともじゃない人間。
真面目な仮面の下に隠された狂気。
そういったものを描くのが好きであり、得意なのであろう。

■ここが改善できるともっとよかったかも?

前作の[映]アムリタに比べるとどうしても弱いと感じてしまう。

 

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