こんにちは、神門です。
芸能界を舞台に、自分の母親を殺した犯人を捜すサスペンス。
アクアとルビーが正式に芸能界に入り、またまた面白くなってきました!
そんな『推しの子』の3巻の感想です!
作品情報
作品名 | 推しの子 |
著者 | 横槍メンゴ、赤坂アカ |
出版社 | 集英社 |
紹介対象の巻 | 3巻 |
ジャンル | 芸能界を舞台にしたサスペンス? |
作品の感想
芸能科のある東陽高校に進学したアクアとルビー。
とはいえ実績のないルビーはどうにかアイドル活動をしたい、そのためにアイドルユニットを組みたいと、有馬かなに白羽の矢を立てて仲間に引き入れることに成功します。
一方でアクアの方はドラマに出演!
番組はいわゆる「恋愛リアリティショー」
若い男女数人が集められて一緒に過ごし、誰と誰が仲良くなるとか、誰と誰がくっつくとか、そういうの。
すみません、私は実際には見たことありませんが!
そんな番組にアクアが出演するのはもちろん、犯人捜しのため。
本気で恋愛しようとかそういう気はなく、無難にやり過ごそうとします。
集まったメンツは、当然ながら色々な個性があります。
あくまで仕事として受けて、これを動線にして自分のファンを増やしたいとか。
そういう思いを持ってやっている。
「推しの子」 3巻 横槍メンゴ、赤坂アカ/集英社より 引用
この手の番組は現実世界でも色々と問題が出ていますね。
画面に映されるのは、色々なやり取りの中の一部であるし。
出演者が見せるのは仮面であったり、自分が番組用に作りだした役柄であったりするけれど。
見ている方は、それを本当の顔だと受け取る人も多くいるわけで。
そして自分の思ったことをSNSやらなんやらで簡単にあげて他人を攻撃できて。
本作でも、そういうのが描かれます。
人はどうして、そうやって人を攻撃したがるのでしょうかね。
便利なツールがあるから、強く意識せずにやっている人も多いのでしょうが。。。
本作で被害にあうのは、若手の女優である黒川あかね。
真面目な子で、素を曝け出すほど大きな傷を受けるという、まさにそれを地でいったような女の子。
だけど、この作品で見せたのは別にそういう番組の闇というわけではなくて。
「推しの子」 2巻 横槍メンゴ、赤坂アカ/集英社より 引用
あかねが受け持つ役割というのが3巻の後半になって明らかになるわけですが
そういうことか
と思わせられる。
いきなりソレを描くよりは、それまで積み重ねてきたものもあるから読み手としても受け方が大きくなる。
なるほどねー。
と、アクアの番組がメインだけど、ルビーと有馬かなもアイドル活動をなんとか進めようと頑張り始めます。
手っ取り早く出来るのは動画投稿ですが、無名のアイドルがいきなり開始したところでバズるわけもないので、まずは有名な動画チャンネルのオーナーとのコラボから開始です。
果たしてそんなスタートからこの二人組がどうのしあがっていくのか?
こちらも楽しみです。
恋愛リアリティに出演するアクアをみたときのルビーとかなの反応とか。
学校をさぼったアクアとかなの会話とか。
そういう、ちょっと外れた部分も実に面白いというか、読ませてくれる。
芸能界編とかってどうなんだろうとちょっと思っていたんだけど、想像していた以上に面白いわ。
あとは、いかにして犯人に近づいていくかというサスペンス要素も更に強く出てくるともっと面白くなりそう。
それは、これからに期待。
「推しの子」 2巻 横槍メンゴ、赤坂アカ/集英社より 引用
またまた物語に絡んできそうな子も新たに登場し、果たしてどのようにかきまわしていくのか?
色々な方向で楽しめる作品ですし、ますます面白くなりそうで目が離せません!
個人的には脇を固める有馬かな、そして今巻登場の黒川あかねとか、その辺が活き活きしているのが良いです。
更なる活躍してくれると嬉しいな!