エンタメ 書評

【ブックレビュー】エデン(著:近藤 史恵)

更新日:

【作品情報】
 作品名:エデン
 著者:近藤 史恵
 ページ数:250ページ
 ジャンル:エンタメ
 出版社:新潮社

 おススメ度 : ★★★★★★★★☆☆
 意外と鬱屈度 : ★★★★★★★★☆☆
 こういう人におススメ! : スポーツものが好きな人

 

■作品について

前作「サクリファイス」から数年後。
白石誓はヨーロッパでたった一人の日本人としてプロチームに所属し、ツール・ド・フランスの舞台に立っていた
だが、ただチームの勝利のために走れば良いわけではない。チームの存亡をかけたレースは単に自チームの勝利を目指して走るわけにはいかず、そんな状況に戸惑う。
それでも走り続けるしかない過酷なレースで、ドーピングの疑惑が浮上する。
またも起こる惨劇、主人公の誓はいかなる気持ちで見届け、そしてどう動くのか。

<関連レビュー>
■サクリファイス
■サヴァイヴ
■キアズマ
■スティグマータ

■良かった点

競技自転車界で最高峰のレース、ツール・ド・フランス。
そこを舞台に繰り広げられるのはある意味泥臭い人間ドラマ。
ただ走れば良いわけではない、ただ勝てば良いわけではない。プロスポーツだからこそあるスポンサーの話、他チームへの移籍の話、そういったものが絡んでくると、レースも単純じゃないのだと思い知らされる。

この作品、シリーズの面白さは、そういった人間のどろどろしたところを上手い事描写して、それでいて重く暗くなりすぎずむしろ読みやすい筆致にあるところ。
人間関係、人の思いや感情、そういったものが物語の中で描かれている登場人物は心に残る。

またロードレースについても分かりやすく描かれているから、ロードレースを知らない人でもすんなりと頭の中に入ってくる。自分もロードレースなんて全然知らなかったけれど、それでも走っている自転車群を脳裏に思い浮かべることが出来たし、チーム内でのエースやアシストの役割、レースにおける過酷さや辛さを少なくとも理論としては理解した。

前作はミステリー的な要素が結構強く、「あの人はなぜ、あのときあの行動をしたのか?」みたいな謎があったけれど、今回はそういうのは薄め。
スポーツものとして、ロードレースの作品として読み、楽しむことが出来る。

そしてアシストに徹する誓の気持ちが日本人には快く響くんだなぁ。

■ここが改善できるともっとよかったかも?

厳しい世界なのだろうし、綺麗ごとだけでないのも理解はできるけれど、スポーツ小説としてなら完全に爽快な作品でも良いかな。でも、それだけだと深みが出ないのかも、と思ってもしまう。

★関連リンク
「サクリファイス」


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