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ミステリー 書評

【ブックレビュー】魔眼の匣の殺人(著:今村昌弘)

更新日:

【作品情報】
 作品名:魔眼の匣の殺人
 著者:今村 昌弘
 ページ数:333
 ジャンル:ミステリー
 出版社:東京創元社

 おススメ度 : ★★★★★★★☆☆☆
 荒唐無稽度 : ★★★★★☆☆☆☆☆
 こういう人におススメ! : クローズドサークルもの好き

■作品について

人里離れた施設にいる老女。
彼女は預言者であり、その予言が外れることはない。
そして新たな予言。

「あと二日のうちに、この地で四人死ぬ」

班目機関の謎を追うためにやってきた葉村譲と剣崎比留子もその予言に囚われることになる。
そして実際に一人、また一人と命を落としていく、閉じ込められた来訪者たち。
果たして予言は真実なのか。
そして事件の真相は。

■良かった点

シリーズ2作目。
前作、「屍人荘の殺人」では、なかなかぶっとんだミステリーを見せてくれました。
そして今作もやはり特殊な設定の中で行われる殺人、そしてトリック。

今回は、未来を見通す”予言”に振り回される登場人物達。
人里離れた僻地、一人隔離された施設で過ごすのは、魔眼を持つといわれ恐れられる預言者のサキミ。
彼女はいつ、どこで、何が起きるかを予言し、それが外れたことはないという。
そして新たな予言は、

「あと二日のうちに、この地で四人死ぬ」

こんな予言がされれば、普通なら殺人を行わないように注意するはず。
そもそも、もともと近辺にいた人たちはサキミの予言を恐れて遠くに逃げており、葉村や剣崎も含めてたまたま訪れてきて閉じ込められてしまった人で、初対面の人ばかり。
殺意も何も持ちようがないはずなのに、実際に人が死んでいく。
しかも、事故ではなく殺人としか思えない状況の人もいて・・・

「予言」が実在し本物だという前提のもと、だからこそ発生する殺人を作り上げていく。
よくそういうことを考えるなあという感じ。
殺人トリックというよりは、なぜ、殺人に至ったのか。
そのホワイダニットの方が、考えられたものなのかな?

単純に犯人捜しだけでは終わらない。
最後、比留子の本当の意味での推理については、なるほどねと思わされる。
そこまでやる必要があるのかと思いつつも、この状況に陥ったことで比留子としてもやらざるを得なかったのか。

ホームズとワトソンの関係は、そして葉村と剣崎の関係は、今回の事件でもまだ微妙な距離を保ったまま。
班目機関の施設はまだ複数あることも描かれ、今後もシリーズとして続いていくのでしょうが。
どんな結末迎えるのかな?

■ここが改善できるともっとよかったかも?

一作目の「屍人荘」の方が爆発力があったなー。
殺人の理由も、分からなくもないけれど、うーんそうかあー、という感じが否めない。
「屍人荘」のような、もっと荒唐無稽なものを期待していたのかもしれない(笑)

 

 

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