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SF 書評

【ブックレビュー】タイタン(著:野崎まど)

更新日:

【作品情報】
 作品名:タイタン
 著者:野崎まど
 ページ数:384
 ジャンル:SF
 出版社:講談社

 おススメ度 : ★★★★★★★☆☆☆
 仕事はなんだと考えさせられる度 : ★★★★★★★☆☆☆
 こういう人におススメ! : AIが発達した未来を見てみたい人

■作品について

至高のAI『タイタン』により、社会が平和に保たれた未来。
人類は≪仕事≫から解放され、自由を謳歌していた。
しかし、心理学を趣味とする内匠成果【ないしょうせいか】のもとを訪れた、世界でほんの一握りの≪就労者≫ナレインが彼女に告げる。
「貴方に≪仕事≫を頼みたい」
彼女に託された≪仕事≫は、突如として機能不全に陥ったタイタンのカウンセリングだった――。

■良かった点

未来の話。
AIが進化して社会が平和になった世界。
その世界を管理するのがAI「タイタン」
かつて人間がしていた仕事はほぼすべてタイタンが行ってくれるようになり、人間がすることは全て「趣味」となった世界。
いやー、本当にこういう世界がいずれくるのでしょうかね。
建設業や公共工事、生産から消費まで全てタイタンがやってくれるのです。
それだけではなく、「判断・決断」も全てタイタンがん行ってくれる世界。
タイタンの言うことに従えば間違いない、と、そういう世界なわけですよ。

主人公もそんな世界で心理学を趣味として活動している。
その主人公の元にある日突然、強制的に仕事を行う依頼がやってきて、しかもそれがAIタイタンのカウンセリングという。
AIが進化すると人のような思考をもつのか?
そうしたとき、AIはどうなるのか。人に反旗を翻すのか。
そんなテーマも今までにはSF作品で発生するパターンですが。
AIが不調になって、それに対して真面目にカウンセリングをしていくというのが面白いですね。

壮大なストーリーではあるけれど、やっていることは一個人(AI)のカウンセリングというのもまた。
だけどその結果は世界に大きな影響を及ぼす。
自分が行うことに責任が生じる、それが仕事。
その重さを理解する主人公。

AIの未来を描きながら、仕事とは何か、を問う物語でもある。

■ここが改善できるともっとよかったかも?

カウンセリングしているところが面白かっただけに、後半の展開がちょっと思っていたのと違うと感じてしまう人もいるかもしれない。

 

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