SF 書評

【ブックレビュー】アンダーグラウンド・マーケット(著:藤井太洋)

更新日:

【作品情報】
 作品名:アンダーグラウンド・マーケット
 著者:藤井太洋
 ページ数:256
 ジャンル:SF
 出版社:朝日新聞出版

 おススメ度 : ★★★★★★★☆☆☆
 想像しやすい世界度 : ★★★★★★★★☆☆
 こういう人におススメ! : エンタメSF作品好き

 

■作品について

近未来というか現代を舞台にした仮想日本を舞台とした作品。
移民を受け入れたことで、デジタル仮想通貨「N円」が地下経済を生み出している状況のもと、表の社会からはじき出されて地下経済で生きるしかなくなった木谷巧。
フリーのITエンジニアとして働く中、とあるwebの仕事が表の世界と地下経済、二つの経済を揺るがしかねないものであった。
嘘とも言いきれない日本の近未来を描いた作品。

■良かった点

近未来というか現代ですね。
東京オリンピックを控えた日本が舞台ですから。

移民を受けることとなった日本。
その中で移民が生きるために作り上げた地下経済圏。そこで流通する仮想通貨「N円」
もう普通にありそうな世界ですよね。

表の社会は引き上げられた税金により二分化され、表の社会を脱落したものは地下経済にうつってく。
家も持たず、フリーで働くような人が増える。
これまた今の日本をあらわしているようでもあります。

そんなフリーエンジニアとして働く巧みを中心に、物語はスピーディに展開していく。
webの仕事を請けて、トラブルが発生して解決して、その中で新たな仲間が出来て。
更なる仕事で表と地下、双方の社会を繋ぐというか、またがる事件に巻き込まれて奔走する。
果たして事件の黒幕、真意はどこにあるのかと思うし、それがテンポよく進んでいき休むこと無く最後まで読ませてくれる。
物語に引き込まれる、ということで秀逸。

中心にいる巧みを中心とした三人組のバランスも良いしキャラとしても魅力がある。
本作だけでなく、続きの世界での三人を見てみたいと思わせてくれる。

エンタメ作品でありつつ、仮想通貨や社会経済、移民、格差、そういったことも考えさせてくれる、色々と詰まった楽しい一作です。

■ここが改善できるともっとよかったかも?

理系、技術者は面白と思います。
反面、そっち方面に興味がないと、あわないかもしれませんね。
簡単に書かれているので、雰囲気だけつかめれば作品を楽しむことは大丈夫だと思いますが。

 

アンダーグラウンド・マーケット (朝日文庫)

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