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【ブックレビュー】鎌倉うずまき案内所(著:青山 美智子)

更新日:

【作品情報】
 作品名:鎌倉うずまき案内所
 著者:青山 美智子
 ページ数:348
 ジャンル:エンタメ、ファンタジー
 出版社:宝島社

 おススメ度 : ★★★★★★★★☆☆
 読み返す必要が出る度 : ★★★★★★★★☆☆
 こういう人におススメ! : 大切なことに気付きたい人

 

■作品について

鎌倉のどこかにある、何かにはぐれた人が辿り着く場所、それが「鎌倉うずまき案内所」
螺旋階段を下りた先には、双子のおじいさんと、アンモナイトの所長がいて出迎えてくれる。
会社を辞めたい人、息子がユーチューバ―を目指すと言い出して困っている母親など、悩める人達が訪れ、そこであることに気が付かされて、ちょっと変わっていく。
うずまきが起こす、そんな、小さな奇跡。

■良かった点

面白いのは、6つの短編が令和元年から始まって6年ずつ過去に遡っていくこと。
そして、過去に戻りながら、先に描かれた未来の短編とつながっていくこと。

登場する人物は、誰も皆、悩みを抱えている。
その悩みというのが、望んでいた仕事が出来なくて会社をやめようか悩んでいる青年、ユーチューバーになりたい息子に悩んでいる母親、結婚に踏み切れない女性、仲間はずれになりたくなくて友人との付き合いに悩んでいる女子中学生と、どこにでもいるような人たちばかり。
そんな、人生でちょっとはぐれてしまって道に迷った人が辿りつける、「鎌倉うずまき案内所」
外巻と内巻の双子のおじいさんと、アンモナイトの所長がいる不思議な場所。
そこで悩んでいる人たちに与えられるヒント。

彼らは大事なことに気が付き、その迷いから一歩、踏み出していく。
生きていれば誰だって失敗もするし後悔もする。
それでも進んでいかないといけないし、変わっていく時代の中を泳いでいかないといけない。
でも、そんな中で忘れてしまう何か。
そういったものを思い出させてくれる、胸の内をあたたかくしてくれるような作品だ。

それぞれの短編の中で、他の作品につながる伏線がうまく張り巡らされており、それらが全て繋がっていく。
そして最後の一篇を読み終えた後、また最初から読まずにいられなくなる。
作品自体もまた渦を巻くようなものだ。

ちょっとどんでん返し的な要素もあり、ミステリーではないのだけれど、ミステリー的な楽しさもあったりして。
読めば、きっと登場人物の誰かに、自分を少しなりとも重ねてしまう部分があるのではないか。
そう思ったアナタ、「大切な何か」に気が付けると思います。

心があたたかくなれる、優しいファンタジー。

■ここが改善できるともっとよかったかも?

これは、うまく作られているのでないかなー。
衝撃! というのはないけれど、そういうのを求める作品でもないしね。

 

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