こんにちは、神門です。
漫画業界を舞台にして描かれる、大人の青春群像劇!
『笑顔のたえない職場です』の3巻の感想です!
作品情報
作品名 | 笑顔のたえない職場です。 |
著者 | くずしろ |
出版社 | 講談社 |
紹介対象の巻 | 3巻 |
ジャンル | 漫画家さんのほんわか百合風味コメディ |
作品の感想
1、2巻で、メインの登場人物が出そろったのでしょうか?
- 主人公である新人漫画家の双見先生。
- アシスタントのはーさんこと間瑞希。
- 先輩漫画家の梨田さん。
- 担当編集の佐藤さん。
- 漫画の題材である将棋の監修の塔子さん。
そんな人たちと過ごしていく、漫画を描きながらの、漫画家さんの日常。
性格も立ち位置も違う人たちが織り成す物語は、まさに大人の青春群像劇。
特に今巻では、それまで会っていなかった梨田さんと塔子さんも顔を合わせて。
女4人、かしましく過ごしている様子がなんとも読んでいて楽しいです!
「笑顔のたえない職場です。」 3巻 くずしろ/講談社より 引用
ただ、だらだらと過ごしているだけではない。
その中で、漫画家さんとしての苦悩であるとか、喜びであるとか、そういったものが描かれている。
いや、別に漫画家だけに限ったわけではない。
働いている人ならどこかで頷いてしまうようなところがあるのも、本作のうまいところ。
楽しいだけじゃない。
苦しいだけでもない。
漫画家とか、将棋うちとか、どう考えても楽な仕事じゃありません。
仕事の時はどうしても一人。
苦しみも、悩みも、誰かに分かってもらえるものではない。
それでもやめられないのは・・・ねえ?
「笑顔のたえない職場です。」 3巻 くずしろ/講談社より 引用
そして今回の名言
漫画家は常時無観客ライブのようなもの・・・!
by 梨田さん
読者の反応を見ることの出来ない漫画家さんは、確かにそういう風に感じるのかもしれませんね。
直筆のファンレターなんてのも、昔に比べれば随分と少なくなったことでしょう。
だからこそ、届くと響くのか。
こうして読んでいると、本作は人と人の繋がりみたいなものを強く描いているのかとも感じられる。
まあ、群像劇と言っているくらいですからそういう側面はあるのでしょうが。
アシスタントの瑞希がものもらいで仕事を休むことになったとき。
自分がいなくてもなんとかなっちゃうんだ。
自分の存在なんてそんなもんなんだ。
って思っちゃうところとか。
仕事自体はそうなのかもしれないけれど、それだけじゃない。
ただ仕事をすればよいだけでなく、瑞希という人間がどういう存在なのか、とかね。
キャラクターが出そろってきたからでしょうか、この3巻では、そういうのをより強く感じたのでした。
「笑顔のたえない職場です。」 3巻 くずしろ/講談社より 引用
さてさて、あとはもうちょっと百合成分が強くなれば!
いやいや、本作はこれくらいでちょうど良いのか?
どういう方向に進んでいくのかも、ちょいと気になるのでした。
だから続きを読もう!