ミステリー 書評

【ブックレビュー】Xの悲劇【新訳版】(著:エラリー・クイーン)

更新日:

【作品情報】
 作品名:Xの悲劇【新訳版】
 著者:エラリー・クイーン
 ページ数:496
 ジャンル:ミステリー
 出版社:東京創元社

 おススメ度 : ★★★★★★★★☆☆
 論理明快度 : ★★★★★★★★☆☆
 こういう人におススメ! : 本格ミステリーに手を出してみたい人

 

■作品について

本格ミステリとして歴史に名を残す作品の新訳版。
俳優であり、名探偵であるドルリー・レーンのシリーズ第一弾。
ニューヨークの路面電車、満員電車の中で行われたという殺人事件。
凶器は毒針の刺さったコルク。
レーンの頭脳が炸裂する一作。

■良かった点

本格ミステリー史上に燦然と名を残している本作品。
読んだことは無くても、「Xの悲劇」というタイトルを聞いたことはある、という人は多いのではないだろうか。
まずタイトルで人を惹きつけるという点で、この作品は一つ秀でている。

もちろん、ミステリーとしての出来も秀逸である。
殺人が発生したのはニューヨークを走る路面電車内、しかも殺人当時はぎゅうぎゅうづめの満員で容疑者が多すぎて誰を犯人と考えれば良いかも難しい。
さらに凶器はニコチン毒の塗られた針が多数埋め込まれたコルク片という特殊なもの。
事件を追いかけていくと、第一の殺人にとどまらず次の事件も発生し、謎は更に深まっていく。
そんななかで颯爽と活躍するのが名探偵のドルリー・レーンである。
俳優を引退した老人ながら、こんな人いるのかと思わせるスーパーおじいさんぶりを発揮。

クイーンといえば本格推理。
徹底した論理で謎を解明して犯人を推測していく手法。
本作でも当然、その論理は輝きを放っている。
レーンが理路整然と説明してくと、なるほど確かにそう思わせるに足ると理解させられるし、本文中にもきちんと表現されていることがわかる。
決して不条理ではなく、理路整然と筋道を立てて解明していくクイーンらしさ。
全てを組み合わせれば、犯人Xへと必然的に収束していく。
その持っていきかたは鮮やか。

時代が時代だけに今の世の中で通じるかというものは置いておいて、それでも今読んでも楽しめる一冊。
新訳版だけに読みやすくもあるのかな?
だから、クイーンを読んだことが無い人にもお勧めできます。

■ここが改善できるともっとよかったかも?

こういう探偵ものは仕方ないところですが、もったいぶらずに最初から推理を披露しておけば、もっと被害を減らせたんじゃないかと思ってしまいますね。。。

 

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