【作品情報】
作品名:月50万もらっても生き甲斐のない隣のお姉さんに30万で雇われて「おかえり」って言うお仕事が楽しい 2
著者:黄波戸井ショウリ
ページ数:283
ジャンル:エンタメ
出版社:オーバーラップ
おススメ度 : ★★★★★★☆☆☆☆
裕夏の可愛い度 : ★★★★★★★☆☆☆
こういう人におススメ! : お仕事が絡むラブコメを読んでみたい
隣に住むOL・早乙女ミオに「おかえり」と言う仕事を月30万で引き受けた元社畜の松友裕二。
一緒に過ごす毎日がすっかり当たり前になっていたある日、思わぬ闖入者が。
裕二の妹、裕夏が実家から家出してきたのだ。
そんな家出少女である妹の裕夏と、雇用主で相変わらずなミオ。
なし崩し的に二人を世話することになった松友のちょっぴり賑やかな日々を描いたシリーズ2作目。
ということで2巻目。
1巻目がああいう設定でいって、果たしてシリーズとしてどういう展開にするのかと思ったら、妹でした。
この妹を出すことで、松友家の事情というか、裕二の過去というかが少しわかります。
その辺も狙ってのことでしょうかね。
この作品、ミオさんとか相当ヤバい人なのに、松友家の人は意外とまとも。
妹の裕夏も、背が低くて見た目は小学生みたい、ということでロリ少女かと思いきや。
意外とまとも(失礼)
その辺も、松友家というか、その生い立ちにあるわけですが。
こういう以外にまともなキャラの方が個人的には好きです。
ラノベなんだからキャラクターもぶっ飛んでいた方が良い、印象に残る、というのはあるのでしょうが、ハチャメチャなこと=個性的で良いキャラ、と限ったわけではないですから。
大きな事件が発生するというよりも、裕夏の登場によって松友家のことが少しわかり、それによってミオさんに思う所が出てきて・・・みたいな感じ。
ミオさんが色々とこじらせている人なので、ちょっと非日常な日常(そもそも雇用契約していることで半同棲に近い状態)を楽しみながらミオさんの過去を知り、おかしなところが少しずつ直って人間関係が変わっていく、そういう物語なのかな?
あとやっぱり仕事の話が出てくると、ちょっと面白い。
分かりやすく誇張して書いている部分はあるけれど、変なことを書いているわけじゃあない。
業務時間終了後とか、休日とかに電話とか。
重箱の隅をつついて指摘して悦に入る人とか。
あるある、ですよね。
まーこの作品、ミオさんの設定というかを受け入れられるかどうか、ですよね。
生活無能力者は良いんだけれど、裕二に対して無防備すぎるのはやはり女性としてどうかと思いますよ?