ミステリー 書評

【ブックレビュー】本と鍵の季節(著:米澤 穂信)

更新日:

【作品情報】
 作品名:本と鍵の季節
 著者:米澤 穂信
 ページ数:304
 ジャンル:ミステリー
 出版社:集英社

 おススメ度 : ★★★★★★★★☆☆
 ビター度 : ★★★★★★★☆☆☆
 こういう人におススメ! : ほろ苦い日常系mystery好き

 

■作品について

高校二年生の図書委員コンビ、堀川と松倉。
人気のない図書室で働いている二人のもとには、なぜか不思議な謎と依頼が舞い込んでくる。
二人の思考を組み合わせて紐解いていく謎達。
ほんのりビターなミステリー。

■良かった点

6編の短編が収録されている。
死人が出てくるわけではない、日常の謎である。
米澤さんのミステリー作品の良さといえば、やはり読み終わった後のちょっとした「苦み」であろう。
後味が悪いとまではいかないものの、決して「めでたしめでたし」だけで終わらないほろ苦さ。
人間の持っているずるさであったり、卑怯なところであったり、そういった部分が明示されて、謎は解けるのに、謎を解くことを躊躇ってしまうような。
今回の作品でも、それがいかんなく発揮されている。
知らなければ良かったこともある。でも、知りたいという思いがある。
そういったせめぎあいの中で、少年達はやっぱり謎を解き明かしていく。
苦い結末があると分かっていても、見ないふりは出来ないのだというように。

6つの作品では、謎を解くための情報は読者に提供され、きちんと謎解きとして挑むことが出来る。
まあ、多少マニアックな部分もあったりしますが。
謎解きを楽しむこともできますし、謎解きではなく少年達とかかわる人たちの物語として楽しむことも出来る。
前編を通して静謐な雰囲気が、図書室というものともマッチしており、それが作品全体に波及している。
なので、図書室を出て街などのシーンももちろん存在するのだが、どこでも静謐な感じがする。
それは、二人の少年がその年齢らしくなく落ち着いているというのもあるのだろうけど。

短編集なので区切りよく読みやすく、物語として繋がる部分もあるので一気に読み進めることも出来る。
秀作。

■ここが改善できるともっとよかったかも?

改善というのではない。
こんな男子高校生なんて存在するのか(笑)

 

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