SF 書評

【ブックレビュー】ユービック(著:フィリップ・K・ディック)

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【作品情報】
 作品名:ユービック
 著者:フィリップ・K・ディック
 ページ数:324
 ジャンル:SF
 出版社:早川書房

 おススメ度 : ★★★★★★★★☆☆
 物語没入度 : ★★★★★★★★★☆
 こういう人におススメ! : 疾走感のある崩壊していく世界とか惹かれる

 

■作品について

超能力者集団を率いるホリス異能プロダクションと、 異能現象を中和させることのできる不活性者集団を率いるランシター合作社の対決。
しかしその対決の結果はとんでもない事態を引き起こす。
ユービックとは何か?
ディックらしさが炸裂する一作。

■良かった点

これぞディックというのをよく表した作品ではないだろうか。
物語は超能力者と、反能力者軍団の対決という形ですすむのだが、それで終わるわけもない。
その対決を機にして、現実の崩壊が始まっていく。
そう、ディックの得意とする、どこまでが現実でどこから夢なのか分からなくなる、そういった世界です。
「退行していく世界」というのが良いですね。
生と死、虚構と現実。
読んでいる我々がそれらの境界が曖昧になっていくのですから、物語の人物達はいかほどか。

しかし、これは説明するのが難しい物語ですね。
詳細を話してしまっては面白さが激減するのですが、ではどう紹介したらよいのか非常に困る。
ただ一ついえるのは、理屈は置いておいて物語に、この世界に没頭した方が良いということ。
スピード感溢れる展開、疾走感、その中で崩壊していき曖昧になっていく世界。
各所にばらまかれているブラックなユーモア。
読み終えた後に、呆然としてしまうかもしれない。

不条理な世界なれども、決して意味不明とか読み辛いということはない。
ディックの世界に入りたいなら最良で、でももしかしたら本作が最高だから後から読んだ方が良いかもしれない。
そんな作品です。

■ここが改善できるともっとよかったかも?

裏表紙を見てはいけない!
ネタバレだよ!

 

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感想(1件)

 

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