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【マリみてSS(由乃)】黄薔薇小夜曲 2
2.世界で一番の リリアンの高等部を卒業して、由乃はリリアン女子大に進学した。さすがに三つ編みはもうやめて、今は肩にかかるくらいの長さで、ストレートにしている。体の調子は相変わらずで学校もしばしば休 ...
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【マリみてSS(由乃、祐麒他)】ぱられる! 1
「ぱられる1 福沢祐麒の非凡な平凡」 朝日がカーテンの隙間から差し込み、今日もまた良い天気であることを堂々と主張している。 しかし、部屋の主はというと、ベッドの上で高いびきをかいて熟睡してい ...
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【マリみてSS(真美・祐麒)】あなたの記事が書けなくて <後編>
~ あなたの記事が書けなくて ~<後編> 『土原勇気展』は予想していた以上に良いものだった。開催されていたホールを出て、近くのカフェに入るまでの間も、真美の興奮は収まらなかった。思わず、祐麒さんにも熱 ...
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【マリみてSS(由乃)】黄薔薇小夜曲 1
友達なんか必要ない。ずっと、そう思っていた。 1.閉ざされた心 「由乃さんも、そう思わない?」 と、いきなり、というわけでもないがクラスメイトの話が由乃にふられた。一瞬、何のことを話 ...
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【マリみてSS(乃梨子・祐麒)】笑顔をさがして <後編>
~ 笑顔をさがして ~<後編> リリアン&花寺生徒会の合同デートが行われた翌日。 山百合会の仕事はなしということで、乃梨子は志摩子さんと一緒に帰宅の途についていた。マリア様にお祈りをして、並んで歩 ...
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【マリみてSS(真美・祐麒)】あなたの記事が書けなくて <前編>
~ あなたの記事が書けなくて ~<前編> 「ちょっと祐巳、俺に代わりに行けってどういうことだよっ」 「だってしょうがないじゃない。私はこんな状態だし」 夏風邪を引いてベッドで布団にくるまっている祐巳 ...
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【マリみてSS(乃梨子・祐麒)】笑顔をさがして <前編>
~ 笑顔をさがして ~<前編> 最近、どうも自分の調子がおかしいと、祐麒は感じていた。 常に、というわけではない。それは主に、学園祭の準備などで山百合会のメンバーと一緒にいるときのことになる。男子 ...
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【マリみてSS(聖・蓉子)】叶うことならば
~ 叶うことならば ~ 放課後、薔薇の館。 今日は別に、集まる予定の日ではないから、室内には蓉子一人しかいなかった。我ながら、こんな日に一人で仕事をするなんて、と蓉子は思うけれども、性分なのだから ...
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【マリみてSS(加東景)】加東景の憂鬱
~ 加東景の憂鬱 ~ 「あれ、蓉子じゃない」 そう言って、隣を歩いていた佐藤さんが小走りに行ってしまったのはついさっきのこと。見ていると、数軒先にある雑貨屋の店先に立っていた女性のところまで走りよっ ...
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【マリみてSS(祥子・祐麒)】私の手をとって
~ 私の手をとって ~ 「本当に、ありがとうございました」 目の前で深々と頭を下げる女性に、祐麒は慌てて頭をふった。 「いや、そんなたいしたことじゃないですから」 「でも情けないわ。自分の家に帰るの ...