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エンタメ 書評

【ブックレビュー】五人対賭博場(著:ジャック・フィニィ)

更新日:

【作品情報】
 作品名:五人対賭博場
 著者:ジャック・フィニィ
 ページ数:277「
 ジャンル:エンタメ
 出版社:早川書房

 おススメ度 : ★★★★★★★☆☆☆
 サスペンスな犯罪小説度 : ★★★★★★☆☆☆☆
 こういう人におススメ! : 青春小説好き

■作品について

暇を持て余した五人の若者たち。
彼らははリノのカジノを襲い大金を奪う事を思い付く。
一年で最も賑わうロデオ週間を選び、カウボーイに変装して客に紛れてカジノに侵入する計画を立て、五人はリノへ旅立つ。
そんな彼らの一大強奪計画の結末は?

■良かった点

タイトル的に、そしてあらすじ的に、犯罪小説なのかと思って読み始めた。
即ち、若者たちvsカジノ。
いかにして若者たちがカジノからお金を奪うのか。
そして奪った後に逃げ切るのか。
そこがメインなのかと思いきや、実際には若者たちの群像劇というか青春小説というか。
そちらの方が主眼であると感じた。

若くて時間と気持ちだけ持て余している。
自分たちは何でもできる、大きなことができると気を大きく持つ。
そこから大人たちとのやり取りなどもあり、冗談で言っていたことだっけれど本気でやろうと計画を始める。
自分たちは本気なんだ、大人たちは馬鹿にしているかもしれないけれど、自分たちだってできるんだと動き始める。
そうして計画中の気分の高揚。
レノに向かう道中のハイになるとき。
しかしレノに近づくにつれて不安が大きくなっていく気分のブレ。
いざ、計画が始まってしまえば途中で止まることのできないスピード感。
想定外のことが発生しても動き続けるしかない。
先が見えなくても降りるわけにはいかない、だけど、この先どうなるのか分からないし何もできない。
まさに若者らしさに溢れた物語描写といえよう。

実際の収奪計画はかなり運任せな強引なもの。
まあ、それも若者らしさというべきか?
バッドエンドで終わらない、ちょっとビターだけど爽やかとも思える終わり方もまたよし。

■ここが改善できるともっとよかったかも?

冒頭に記載したような犯罪小説を期待すると肩透かしを食らうかも。

 

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