こんにちは、神門です。
人とのコミュニケーションは難しい、それは私も同様です!
もとからコミュニケーション能力の高い人は良いですけれど、そうでない人は最初のとっかかりがとにかく壁が高い!
今回はそんなコミュニケーションに難を持つ美少女の奮闘を描いた『古見さんは、コミュ症です。』です!
作品情報
作品名 | 古見さんは、コミュ症です。 |
著者 | オダトモヒト |
出版社 | 小学館 |
紹介対象の巻 | 1-21巻 |
ジャンル | 学園コメディ |
作品の感想
既にコミックスも沢山出ていますし、今さら感もありますが、ずっと読んでいます!
主人公は古見 硝子(こみ しょうこ)
容姿端麗、頭脳明晰、運動神経も良く、学園では誰もが認めるようなマドンナ的存在。
そんな古見さんが高校に入学するところから物語は始まります。
上述するように、古見さんは天から二物も三物も与えられているような女の子ですが、でも決定的に足りないものがあります。
それが、
コミュニケーション能力!
とにかく、人と話すことが出来ない!
人と話そうと思うと、
- こんなことを話したら呆れられないだろうか
- 自分と話しても楽しくなんかないんじゃないか
そんなネガティブなことばかり思ってしまい、硬直し、結局は口を開くことも出来ない。
そういうことを小さい頃から繰り返していたせいで、どんどん状況は悪化して今に至る古見さん。
周囲から嫌われているわけではなく、むしろ完璧に見えるからこそちょっと距離を開けられてしまう。
中学時代、そんなこんなで友達が一人もできなかった古見さんは、高校生活でこそ友達を作りたいと、友達100人作るために奮闘をする学園コメディ、それが『古見さんは、コミュ症です。』という作品です!
「古見さんは、コミュ症です。」 1巻 オダトモヒト/小学館より 引用
ヒロインの古見さん。
コミュニケーションに問題はありますが、決して他人と接したくないとか、壁を作っているというわけではありません。
本人も本当は友達を作って一緒に遊びたい、色んなことを話したいと思っています。
でも、やっぱりそう簡単に人はかわれるものではないところもあるわけで。
苦難が予想される古見さんですが、そんな古見さんの前に現れたのが同じクラスで隣の席になった、只野くん。
この只野くんは「普通」の男の子。
何をやっても特別優れていないけれど、駄目なわけでもない。
テストの成績は全て平均点、体力測定や身体測定でも、その年齢の男子の平均値になるという「普通」の男の子。
だけど、只野くんは人の心を察することに長けています。
そして、相手が誰であっても態度を変えること無く「普通」に接します。
その「普通」こそが古見さんにとって最高の出会いとなるのです。
古見さんはうまく喋れないので、ノートに書いて自分の気持ちを伝えます。筆談です。
そんなことされたら面倒に思ってしまうかもしれませんが、只野くんは違います。
古見さんにとって筆談が普通なのであれば、じゃあ自分も筆談しようかと普通に考えることが出来るのです。
只野くんの「普通」とは、本人が「普通」というだけでなく、相手にとっての「普通」を受け入れることが出来るということも含んでいます。
コミュ6、古見さんと黒板で交わした会話こそ、只野くんの性格が表れているでしょう。
古見さん、嬉しかっただろうなー。
こんなんしてもらったら、泣くわ!
「古見さんは、コミュ症です。」 1巻 オダトモヒト/小学館より 引用
ということで、古見さんは只野くんという媒介を経て、高校で友達100人作ることにまい進していきます。
とにかく個性的な生徒ばかりが集まっている学園で、古見さんが色んな人たちと触れ合い、色々な経験をしていく学園コメディ。
- 友達とラーメンを食べに行ったり
- ボウリングに行ったり
- お泊まり会をしたり
やっていることは、高校生なら珍しくもないようなことばかり。
だけど古見さんにとってはどれもこれも憧れていたことばかり。
憧れていたことに頑張ろうとする古見さんがいじらしい。。。
そして周りの仲間達が優しい。。。
なんていうか、読んでいて優しい気持ちになれる作品です。
古見さんだけではなく、知り合った生徒同士の繋がりも増えていったり、その関係性が変化していったり。
当然ながら友情だけではなく、男女の恋愛だってこの年代であれば色々あるわけで。
そういうことを経て成長する姿を見るのも一つの楽しさですね。
「古見さんは、コミュ症です。」 3巻 オダトモヒト/小学館より 引用
さてさて、果たして古見さんは無事に高校卒業までに友達100人できるかな?
高校二年生も後半でまだ半分の50人も到達していないのですが。。。
三年生でラストスパートかけるのかな?
是非是非達成してもらいたいけれど、たとえ100人達成しなくても、今までの友達はかけがえのないものだと思います。
古見さんに幸あれ!