【作品情報】
作品名:カササギ殺人事件〈上〉
著者:アンソニー・ホロヴィッツ
ページ数:345
ジャンル:ミステリー
出版社:東京創元社
おススメ度 : ★★★★★★★☆☆☆
下巻への期待度 : ★★★★★★★★☆☆
こういう人におススメ! : 海外ミステリーに拒否感ない人
1955年7月、パイ屋敷の家政婦の葬儀がしめやかにおこなわれた。
鍵のかかった屋敷の階段の下で倒れていた彼女は、掃除機のコードに足を引っかけたのか、あるいは……。
その死は小さな村の人々へ徐々に波紋を広げていく。
消えた毒薬、謎の訪問者、そして第二の死。病を抱えた名探偵アティカス・ピュントの推理は――。
現代ミステリのトップ・ランナーによる、巨匠アガサ・クリスティへの愛に満ちた完璧なるオマージュ作品!
話題になっていた海外ミステリーをようやく手に取った。
上下巻にわかれてのこの上巻では、一冊まるまるを使用して作中作である「カササギ殺人事件」が描かれている。
20世紀半ばの英国の片田舎で発生した事件。
死亡した家政婦は単なる事故だと思われていたけれど、少しずつ村人たちに影響を広げていき、さらなる事件が。
作品内で活躍する名探偵アティカス・ピュントは丁寧に謎を追いかけ、やがて真相に辿り着いたようだが・・・?
というところでの上巻。
なので、これだけで評価するのは難しい!
ただ、小さな村という、いわば閉鎖された社会で起きた事件。
村人たちはみんなが顔見知りで、それぞれの昔からのことを知っていて、人間関係や複雑な思いが色々とあって。
そんな人たちの思考や行動が絡み合っているというのが、読んでいてよくわかる。
そういった雰囲気を実にうまく出している。
古きよき名作ミステリーの味わいを、作中作である「カササギ殺人事件」が出している。
ということで、下巻にいってから最終評価としたいと思います。
下巻を読まないとね!