書評と主にマリア様がみてるの二次創作(旧:よしのXブレード)

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【マリみてSS(三奈子×祥子)】生ぱふ2

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~ 生ぱふ2 ~

 

 

 三奈子と衝撃の『生ぱふぱふ』事件以降、祥子と三奈子が一緒にいる時間はさらに増えていた。しかし、さすがに『生ぱふぱふ』はあの日以来、実施はしていない。実行するには制服を脱がなければいけないし、周囲に人がいてもいけない。
 祥子は山百合会、三奈子は新聞部の活動もあり、時間も多くとれるわけではない。仕方なく、制服の上から実施することで我慢していた。
 三奈子に対して禁じていたはずだったのだが、結局のところは許諾していた。三奈子がお願いしてくるから仕方なく、というのが祥子の言い分であったが、祥子がやったあとには、同じかそれ以上の時間、三奈子にしてもらっているので、まったく説得力はない。要は、祥子はすっかりハマってしまっていたのだ。
 制服の上からであれば、時間はとられない。人気のないところ、たとえばトイレであったり、階段の踊り場であったり、古い温室であったり、いろいろと見つけることができた。
 そうして、三奈子と祥子の距離は急速に(精神的にも肉体的にも)縮まっていた。

 だが、二人の関係をそう簡単には許せない人たちもいた。
「すみません、祥子、いる?」
 祥子のクラスまでやってきた令は、教室の入り口の近くにいた生徒に声をかけた。
「祥子さんなら、さきほど三奈子さんと一緒に出て行かれたけれど」
「そう……行き違っちゃったか。ありがとう」
 礼を言って立ち去ろうと背を向けたとき、後ろからの声が耳に入った。
「このところ祥子さんと三奈子さん、よく一緒にいるわよね」
「うん、すごく仲よくなった感じ」
「私、この前あの二人が手をつないでいるところを見たわ」
「でも、じっとしていれば三奈子さんも綺麗だし、結構、お似合いよね」
 ひそひそとかわされている話に、思わず令はうなりそうになる。
 確かにここのところ、祥子と接する機会が以前より減ったような気はしていたが、まさか、三奈子という伏兵が現れていたとは、令は知らなかった。
 ショックを受けた。
 令が、一年生の時、黄薔薇のつぼみの妹となったときから、地道に、ゆっくりと距離を縮めてようやく親友という地位を得たというのに。そしてまさにこれから、親友という立場からもう一つ、ステップアップしていこうという時に、そんな邪魔が入るとは。
 小笠原家の娘、圧倒的な美貌と上品さから、祥子に憧れや羨望のまなざしを向ける生徒は多いが、横に並ぼうという生徒はいなかった。だから、令だけが望める立場にいると思っていたのに。
(三奈子さん、い、いつの間に……っ!!)
 ずっと機会をうかがってきたのに、ここで三奈子に横からさらわれるなんて訳にはいかない。
「れ、令さん、怖い顔をしているけれど、どうかしたの?」
「――え? あ、ううん、なんでもない。あはは」
 誤魔化し笑いを浮かべて、その場を立ち去る。
 その拳は、強く握られていた。

 

 チャンスは、合同体育の授業に訪れた。
 バレーボールで自分たちの試合の後、ちょっとした理由をつけて令は三奈子を体育倉庫に連れて行った。
 体育倉庫の中は独特の匂いと雰囲気が漂っている。窓から光は差し込んできているが、中は微妙に薄暗い。
「それで、話って何かしら?」
 ポニーテールを揺らしながら、三奈子が聞いてきた。
 令は腕を組み、少し気合いをいれた。人に対して高圧的な態度になることは、普段はないが、今はそうは言っていられない。話の展開によっては、三奈子に強気に出なければならないのだ。
「祥子のことだけど」
「祥子さんのこと?」
 はて、といった感じで首を傾げる三奈子。
「最近、祥子と仲が良いみたいね」
「うーん、そうかも。確かに、前と比べるとずいぶんと」
「……休み時間とか放課後、しょっちゅう、祥子と一緒にいるみたいだけれど……一体、祥子と何をしているの」
 あの日、祥子と三奈子とのことを聞いた後、それとなく二人の噂を探ってみたのだが、他の生徒からも、よく二人が一緒に歩いているところや、どこかへ向かう姿が見られるとのこと。
 特に、祥子のクラスの生徒に聞くと、休み時間、昼休み、放課後と、三奈子がよくやってきては祥子と連れだってどこかへ行くというのが多くの生徒から聞かれた。
 まさか、休み時間の度に、二人で何か愛でも語り合っているのか。そう考えると、令はとても冷静ではいられないのだった。
「何って……ああ、ひょっとして!」
 何かを思いついたように、三奈子が手をたたく。
「ぱふぱふのこと?」
「ぱっ……ぱふぱふ?」
 その単語が何を示すか、令にはわかってしまった。
 そして、瞬時に顔を赤くし、さらに青くする。
 赤くなったのは、祥子の『ぱふぱふ』を想像したからで、青くなったのは、祥子と三奈子の仲がそこまで進んでいたのかと衝撃を受けたから。

「みみみみ、三奈子さん、そ、それって」
「あ、分かったー!」
「え、な、何が」
「令さんも、『ぱふぱふ』したいんでしょ?」
「……へ?」
 満面の笑顔で見つめてくる三奈子に対し、令は間抜けな声を出すことしかできなかった。
「いや、私は別に……」
 と、否定しようとしたのだが。
「実は私のバストサイズ、祥子さんと同じなんだよー」
 三奈子の声を聞いて、言葉が止まる。
 かわりに、思わずまじまじと三奈子の胸を見てしまう。体操服の上からでも、かなり豊かな胸だというのがわかる。祥子の胸も、かなり立派だが、それと同じだというのか。ということは、あの胸は祥子の胸と同じということか。三奈子の胸でするということは、祥子の胸でするということなのか。
「そんなにじろじろ見られると、ちょっと恥ずかしいな」
「わ、ご、ごめんっ」
 薄暗い体育倉庫の中でも、三奈子が少し照れたように赤くなるのがわかった。その表情を見て、思わずどきっとして、内心でかぶりを振る。
 なんで、三奈子にドキドキしているのかと。
「えっとー、それじゃあ、する? ちょうど人もいないし、体操服だし」
「う、うん……」
「じゃあ、ちょっと待ってね」
「う、うん…………って、え、何が……って、えええぇ、なな、何をして三奈子さんっ」
 自分の妄想と邪念に対して心の中で戦っていた令は、上の空で三奈子の声にこたえていた。そんな令がふと、視線を上げると目に入ってきたのは、三奈子の形のよいおへそ。
 体操服をまくりあげて、脱いでいる姿だった。
 驚き、あわてる令を目の前に、さっさと体操服を脱いでしまった三奈子。下はスパッツ、上はブラジャーだけという格好。
「何って、せっかくだから、生のほうがいいでしょう?」
 薄明かりの差し込む体育倉庫の中で浮かび上がる三奈子の肢体は、どこか神秘的で、どこか妖艶で、令の目をくぎ付けにする。
 細い腰回りに、かわいらしいくぼみのおへそ、そして何より、ブラジャーに包まれた形のよいバスト。盛り上がり、綺麗な谷間の作られた胸は、最高の凶器だ。ホワイトのシンプルなブラジャーだけど、それだけに体の美しさがよくわかる。
 何より、その胸が祥子と同じサイズだと思うと、つい、祥子の胸を想像してしまう。目の前にある胸を触れば、それが祥子のときのシミュレーションになるか、なんてことを考えたりして。
「さ、どうぞ」
「え、どうぞ、って、何が」
「だから、ぱふぱふだよー」
 両腕を広げ、迎え入れ体勢万全の三奈子。
 勢いに押され、令は落ち着かない。
 もともと受け身体質で、攻められると弱い。三奈子の積極的な攻めに、令はどんどんと追い詰められていく。
 加えて、目の前の、おっぱい。
「ささ、早くしないと」
 迫ってくる膨らみ。
 単に、三奈子が近寄ってきただけなのだが、令は逃げることもできない。やがて、すぐ目の前までやってくる。
 令のほうが背は高いのに、すぐ目の前にあるということは、令が身をかがめているということ。すなわち、やる気満々なのか。
 とにかく、三奈子を納得させるには、今はやるしかないと、わけのわからない言い訳を頭の中でつぶやきながら、令はそっと頬を三奈子の胸に押しつけた。
 ふんわりと、弾力があってもちもちした感触が頬に押しつけられてくる。

「ふわぁ……」
 思わず、声が出る。
 なんだこれは、なんだこの柔らかくて、とてつもなく気持ちのよいものは。例えて言うなら、干したばかりのふかふかの布団に飛び乗って、そこに体や顔をうずめるような感じか。いや、それ以上だ。吸いついてくるようで、包み込んでくるようで、いつまでもこのままでいたいような。
 自然と令は、谷間に顔をうずめ、自らの両手で三奈子の胸を持ち上げて挟むようにしていた。
「あはっ、くすぐったいよぅ、令さん」
「ふぅ……ん、はぁっ」
 もにゅもにゅと、形を変え、うごめく肌の感触は、一瞬たりとも同じでない。
 バレーボールの余熱か、まだほんのりと熱く、そしてちょっと汗の匂いもするけれど、決して不快ではない。健康的な汗は、心地よい。令だって剣道をやっているから、汗の匂いというのは身近なものだ。
 たまらなくなって、令は胸の間に顔を埋めたまま、肌に唇をつけた。
「え、な、何っ?」
 三奈子が驚くが、令は止まることができず、さらに舌を出して舐めてみた。少し酸っぱい、汗の味がする。
「ひやぁんっ、令さん、それはちょっと……あははっ、くすぐったいし、汚いよぅ」
「ん……大丈夫、ちゅ」
「わ、もう、ほら、そこまでーっ」
 肩をつかまれ、引き離される。
 わずかに息を荒くして、令は茫然としていた。
「令さんったら、恥ずかしいなぁ、もう。さーて、それじゃあ、交代ね」
「……え?」
 三奈子の胸の余韻に浸っていた令だったが、その言葉に我に返る。
「交代、って?」
「次は、私の番。当然でしょー」
 自らを指さし、にこにこと笑う三奈子。
「て、ま、まさか」
「さ、脱ぎ脱ぎしましょうかー」
「うわ、わ、私はちょっと」
「駄目よ、自分だけなんてずるいでしょー」
 逃げようとした令だったが、先ほどの『ぱふぱふ』の衝撃が残っていて、素早く動くことができなかった。そこに三奈子がつかみかかってきて、後ろにあったマットの上に押し倒されてしまう。
「はい、ばんざーいして」
「ちょっ、三奈子さん……きゃあっ」
 半ば強引に、体操服を上げられてしまう。しかも、両手の肘から手首の間のところで止められて、手の動きを封じられてしまった。
「うわー、令さんも胸、大きいわね。運動していてこの大きさは、反則じゃないかしら」
「そ、そんなこといわれても」
「ブラもかわいいっ。ね、令さん、ちなみにサイズはいくつ?」
「そ、そんなこと」
「私のも教えてあげるから、教えてよー。うーん、ふかふかーっ」
 言いながら、令の胸に頬をすりよせる三奈子。
「あ、ちょ、ちょっと、だめ」
「ねえねえ、ブラのサイズでいいからさ。ちなみに私はね……」
 三奈子のサイズを聞くが、祥子のサイズを知っているからそれはいい。それよりも今はこの窮地を脱しなければと思うが、腕は動かず、上からのしかかられてどうにもならない。
「ほらほら、教えてくれないと、もっと激しくしちゃうぞー」
「わ、分かった、言うから……」
 顔を赤くしながら、令は小さな声でサイズを教える。
「……へーっ、この胸がそのサイズなんだー。気持ちいーっ!」
「やーん、教えても激しくするじゃないっ」
 令の胸の谷間に顔をぐりぐりと押し付ける。さらに両手で寄せて、あげて、好き放題に堪能する三奈子。
「うーん、祥子さんとも違った感触だけど、令さんも気持ちいいねー」
「ふあっ、い、息がくすぐったいよ」
「さっき、私もくすぐったかったもん、お返しよ……あ、そうだ、それならこうよね」
 言ったかと思うと、三奈子は令の胸の谷間に小さくキスをした。痺れるような感覚が、三奈子の唇が触れた部分から広がってくる。
「やっ、だ、駄目っ、そんな」
「そんなこと言ってもだめー。えーと、さっき私、こんなこともされたよね」
 と、今度は舌先でなぞってくる。
 ぞくぞくと、寒気とも快感とも分からないものが、襲ってくる。
「あ、ちょっと酸っぱい」
「ふわぁあん」
 声に出されて言われて、泣きそうになる。
「えへへ、大丈夫、令さんの汗、美味しいよ」
 そんな令を安心させるように言うと、三奈子はもっと大胆に、舌全体でぺろりと肌を舐める。
「だめ、駄目っ、スパッツ、汚れちゃうっ」
「え、なにー?」
 三奈子は意識していないだろうし、気がついてもいないようだったが、上にのしかかっている格好である三奈子の膝が、ちょうど令の股間のあたりを押すようになっていた。
 上下から刺激を与えられ、それなのに体は自由に動かせず、令は悶えるように体をうねらせることしかできない。
「うーん、ふかふか、ふわふわ、へへっ」
 そんな令のことなど露知らず、三奈子は自由気ままに令の胸を楽しんでいる。
「うあ、駄目、で、出ちゃ……」
 あまりのことに、令の限界を突破しそうになったその直前。
 体育倉庫の壁に、何かが当たる音がして、思わず二人は反応して顔をあげる。

「え、な、何?」
「わかんないけど、ボールでもぶつかったのかも……あ、そろそろ戻らないとまずいかも」
 そういうと、あっさりと令の上から退く三奈子。
「え…………」
 呆けたように、三奈子を見上げる令。
「急ぎましょう、令さん。サボっていたことがばれちゃうわ」
「あ、う、うん」
 三奈子が体操服を着ようとするのを見て、あわてて令も立ち上がる。脱げ掛けていた体操服をもとに戻して、身だしなみを整える。
 息はまだ少し荒く、頬も赤い。
 心臓の動きは、激しい試合をした後のように、脈打っている。
「……あ、令さん」
「え、な、何っ!?」
 びくっと、身を縮まらせる令。
 三奈子はずんずんと近寄ってきて、目の前まで来て、手を伸ばしてくる。
 思わず、目を閉じる令。
「髪の毛、乱れちゃってる。うーんと、こんな感じか?」
 髪の毛を整えてくれる三奈子。触れるその手に、まるで撫でられているようで、なぜか安堵したように息を漏らす。
 しかし、後ろ髪や横の髪を直すなら、後ろや横に回ればよいだろうに、どうして真正面からやろうとするのか。おかげで、目の前に三奈子の整った顔があって、ドキドキして目が離せないではないか。
「えー、はい、これでよしっ。さ、戻りましょうか」
「う、うん」
「って、どうしたの令さん、行かないの?」
 出口に向かいかけた三奈子が、いぶかしげに令のことを見る。令は、立っていた場所から動いていなかった。
「あはは、ご、ごめん、その、足が動かなくて」
 正直にいえば、足腰が立たないというか、その手前という感じで、立ってはいられるがうまく足を動かせなかった。
 すると。
「何それ、おかしいの。もー、しょうがないな、令さんはー」
 さも可笑しそうに笑いながら、三奈子は令の手を握った。
「はい、それじゃあ行きましょう」
 三奈子の手にひかれて、ようやく、足が動き出す。
「いやー、それにしても令さんもしたかったとは、祥子さんに聞いたの?」
「え、ま、まさかっ」
「そう……あれ? それじゃあ、どうして知ったのかしら?」
「そそ、それは、えーと、あの」
「うーん。まあ、いっか。そうだ、今度はさ、祥子さんも一緒に、三人で順番こにやろっか!?」
「え、ええっ? さ、三人でっ?」
「うん、ほら、楽しそうじゃない?」
 三人でと言われ、祥子と三奈子のあらぬ姿を想像し、またも真っ赤になる令。
「そ……そうだね、楽しそう、かも」
「でしょでしょ? それに気持ちいいもんねっ」
 三奈子と手をつなぎながら、体育倉庫を出る。
 揺れる尻尾と三奈子の笑顔を見て、令は。

 

 きゅん、となる胸の高鳴りを、抑えることができなかった。

 

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