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エンタメ 書評

【ブックレビュー】オペレーション雷撃(著:山下裕貴)

更新日:

【作品情報】
 作品名:オペレーション雷撃
 著者:山下 裕貴
 ページ数:258
 ジャンル:エンタメ
 出版社:文藝春秋

 おススメ度 : ★★★★★★☆☆☆☆
 物語の緊迫度 : ★★★★★★☆☆☆☆
 こういう人におススメ! : シミュレーション小説好き

■作品について

日本最西端の島に一隻の潜水艇が漂着する。
その潜水艇を調べることで、なにやらきな臭い動きが透けて見えてくる。
さらに、孤島に強行着陸した「琉球独立団」を名乗る謎の武装組織。
中国、日本、そして米国。
各国の思惑をのせて、特殊作戦が展開される。

日本は果たしてどう動くべきなのか--

■良かった点

作者さんが自衛隊元陸将ということなのですね。
ということは自衛隊の話とか、国防の話とかは、かなりリアルに描いているのでしょうね。
作中で挿絵というかで兵器のイラストと説明がありますが、その辺も元の知識を活かしてのことなのでしょう。

物語は、一隻の国籍不明の潜水艇がとある島に漂着したことから始まります。
その潜水艇を調べていくうちにわかってきたのが二つの軍事作戦。

台風作戦
雷撃作戦

はたしてこの二つの作戦が意味するところはなんなのか。
時を同じくして緊張をはらんでいるのが台湾海峡をめぐる米中の両国。

「琉球独立団」を名乗る謎の武装組織が沖縄の離島に上陸して軍事作戦を展開。
雷撃作戦を読んだ日本がとった防衛行動とは。

もしかしたらこういうことが起きるかもしれないというシミュレーション小説なわけだが。
とにかく淡々と進んでいき、ラストに戦闘がどっと発生して終息する。

実際、こういうこと、起こりうるんですかね?

■ここが改善できるともっとよかったかも?

とにかく、クルクルと色々な場面、色々な人の視点に展開がすぐ変わるので読み辛いというか。
登場人物一人に集中していないので、それぞれの動機とか心の動きも分かりづらく、感情移入もしづらい。
淡々として盛り上がりにも欠け、緊張感もなく、あまり集中して読めず個人的には合わなかった。

 

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