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ミステリー 書評

【ブックレビュー】警察医のコード(著:直島翔)

更新日:

【作品情報】
 作品名:警察医のコード
 著者:直島 翔
 ページ数:294
 ジャンル:ミステリ―
 出版社:角川春樹事務所

 おススメ度 : ★★★★★★☆☆☆☆
 警察医のコードって何? と気になる度 : ★★★★★★☆☆☆☆
 こういう人におススメ! : 変わり者集団の事件捜査を読んでみたい

■作品について

死者と語り、どこまでも真実に執着する警察医である法医学者。
多様化する性を取り巻く犯罪に立ち向かうジェンダー班の刑事たち。
死に隠れた謎を解き明かす、新たなドラマの幕が上がる!
医師が最期を確認する病死以外は〈異状死〉と呼ばれる。
欧米では異状死の五割を解剖しているが、日本の解剖率は二割に届いていない。
国内に法医学者の絶対数が少ないうえ、犯罪捜査のための解剖を行う公的機関が常設されていないからだ。
重大犯罪が見逃されていないか?

■良かった点

「転がる検事に苔むさず」の作者さんの別作品。
今回は検事ではなく、警察医と刑事たちを主軸にした作品。
一応メインは警察医の方になるのかな?
ちょっとひねくれた感じの医師だけど、死者と対話しながら真実を見極めていこうとする姿勢で立ち向かう。
一方で警察側は、ジェンダー課という今どきならではの感じで集まった個性的な刑事たち。
欠点をもった、他からあぶれた寄せ集め的なチームだけど、少しずつ相手を理解し、それぞれの長所や性格をいかして事件に臨んでいく。
徐々に結束していく感じは出ていたし、それぞれの個性も見えてくる。

作品は、幾つかの事件を追いかける短編集というか中編集というか。
警察医の方での遺体からの見解と、刑事の足を使った捜査。
それぞれをうまいこと結びつけて事件の真相を明らかにしていく。

主人公が抱えているものも作品終盤では明らかになり、捻くれ具合の理由もわかってくる。

■ここが改善できるともっとよかったかも?

うーん、なんだろうか、読みづらかった。
視点がよく変わるので集中しづらいというのもあるし、物語そのものに入り込むような感じになれなかった。
あと、細かいようだけどボーリングはちょっとなぁ。。。
穿つんか? 温泉や油田でも掘るのか?

 

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