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SF 書評

【ブックレビュー】機龍警察 白骨街道(著:月村了衛)

更新日:

【作品情報】
 作品名:機龍警察 白骨街道
 著者:月村 了衛
 ページ数:448ページ
 ジャンル:SF
 出版社:早川書房

 おススメ度 : ★★★★★★★★★☆
 国際情勢に触れる度 : ★★★★★★★★★☆
 こういう人におススメ! : とにかく面白いエンタメ作品を望む

■作品について

国際指名手配犯の君島がミャンマー奥地で逮捕された。
日本初となる国産機甲兵装開発計画の鍵を握る彼の身柄引取役として官邸は警視庁特捜部突入班の三人を指名した。
やむなくミャンマー入りした三人を襲う数々の罠。
沖津特捜部長は事案の背後に妖気とも称すべき何かを察知するが、それは特捜部を崩壊へと導くものだった……
傷つき血を流しながら今この時代と切り結ぶ大河警察小説、因果と怨念のシリーズ第6弾。

■良かった点

機龍警察シリーズ第6弾!
ていいますか、前作の「狼眼殺手」から実に4年ぶりですか!?
長い、長すぎますよ!
どれだけ待ったと思っているんですか月村さーん。

というのはここまでにしておいて。
今回もまた読ませてくれます。
しかも今作では、突入班の三人はミャンマーへ、残る面々は日本でと、二つの舞台でそれぞれの戦いを繰り広げることになります。

ミャンマーに向かうのは、姿、ユーリ、ライザの突入班の三人。
国産機甲兵装開発計画の鍵を握る君島の身柄を確保しにいくわけですが。
ミャンマーといえば内戦、軍事政権、クーデター、ロヒンギャ、等々、様々な問題を抱えている国。
今もなお、落ち着きを見せない。
そしてかつて日本がインパール作戦という、軍事史上最悪の作戦を敢行した場所である。
タイトル「白骨街道」とは、インパール作戦により飢えやマラリアなどの病気で消耗した兵士たちがばたばたと倒れた退却路が「白骨街道」と呼ばれたもの。
その呼び名だけで、どれだけの事態になったのか、多少の想像はつきます。
実際は、そんな想像程度ではないと思いますが。

姿達もまた、ミャンマーにおいて簡単に任務を遂行できるはずもなく、待ち受けるのは張り巡らせられた罠。
日本と異なり龍機兵も持ち出せないから、その身一つで戦い続けるしかない。
そういう場において頼りになるのは、やはり軍人としての戦歴を持つ姿であろう。
この巻、ミャンマー側では基本的に姿を中心に描かれる。
軍人としての経験、知略を活かす姿。
暗殺者としての技術で敵と渡り合うライザ。
ユーリは警察官として非戦闘員の保護と、三者三様の役割でどうにかこうにか進んでいく。

民族問題、ロヒンギャ、軍事政権など、実際には複雑であろうことが読み手にわかりやすく砕かれて描かれている。
一方、日本では。
そもそもの懸案である「機甲兵装導入」を巡るあれやこれやの事件をめぐる贈収賄ルートを追及していきます。
わかってきたのは、捜部理事官・城木の身内にあたる城州グループ。
城木は捜査から外されると、身内のことを調べるため京都へと向かう。
そして、捜査の末にあぶり出される真実とは。

ここでついてに、「敵」の一角が見えることになる。

いつもどおりのスピード感で物語を展開させ、一気に最後まで読ませてくれる。
文句なしのエンタメ作品。

そういえば「狼眼殺手」のレビューを書いていないことに気が付きましたが、それは作品を知人に貸していて(それも複数人に回し)、コロナ禍もあって手元に戻る機会がなく、書影の撮影と、内容の再確認ができていないから・・・
ライザと緑、みど×ライザが尊いぜ!

■ここが改善できるともっとよかったかも?

ひとつ。
専門的に機甲兵装の操縦を行ってきて歴戦の面々より、マフィアのほうが機甲兵装の操縦が上手く強いって、それでいいのか? というのはある。
その辺、次回作以降、掘り下げてくれるのだろうか?

あと、次回作、お願いします。
できれば1年に1作くらい出るとうれしいけれど。。。

 

 

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