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【ブックレビュー】魔弾の射手 :天久鷹生の事件カルテ(著:知念 実希人)

更新日:

【作品情報】
 作品名:魔弾の射手 :天久鷹生の事件カルテ
 著者:知念 実希人
 ページ数:366
 ジャンル:ミステリー
 出版社:新潮社

 おススメ度 : ★★★★★★★★☆☆
 鷹央のライバルの強力度 : ★★★★★★★★☆☆
 こういう人におススメ! : シリーズ読者。ライトなメディカルミステリ―が好き

■作品について

西東京市に聳える時計山病院。
十一年前の医療ミスで廃院に追い込まれたこの場所で、一人の看護師が転落死する。
死亡状況や解剖結果から自殺が有力視される中、娘の由梨だけはそれを頑なに否定した。
天医会総合病院の副院長・天久鷹央は彼女の想いに応え、「呪いの病院」の謎を解くことを決意する。
死体にまったく痕跡が残らない“魔弾”の正体とは?

■良かった点

今回は、死体に痕跡の残らない、見えない弾丸!?
廃病院の屋上から転落死する事件が発生。
自殺にしか見えない現場、死体の状況であったが、被害者は転落する前に何かに撃たれたような動きをしていた。
事故なのか、殺人なのか。
転落死した女性の一人娘の由梨は、母親が自殺などするはずがないと否定。
少女の心を治すため、鷹央が”魔弾”の謎に挑む。

という今回の作品。
鴻ノ池が完全に統括診断部ファミリー化していますね。
前作の「火焔の凶器」で愛車をなくしながらも事件に協力したことで、更なる結束を生み出したのでしょうか。
小鳥遊としたら、そんなつもりはないでしょうが・・・

今回もまた、謎については、「そんなのあるんだ」と言うしかありません。
何かしらトリックがあるのは分かっても、医学知識がないと分かりませんから。
この作品ではそれよりも事件にどういう背景があって、誰が犯人なのだろうかと思考することの方が主ですからね。
その犯人も、対象となる人物がそう多くないので、考えることはそこまで難しくない。
ただ、その理由とか心理は、作中に描かれているいくつかのところから想像を膨らませるしかない。
まあ、そんなことしなくても物語として楽しめばよいのですが。

そして今巻では、ついに鷹央のライバルが!?
いや、医師としてのライバルではありませんよ、恋のライバルが・・・!?
まあ、読んでいればなんとなく想像はできますけれど、本当にその通りの展開にするのは、知念先生も分かっているのかな。
これで、鷹央と小鳥遊の関係も少しは進む・・・のだろうか?
そういう一石を投じたのも、シリーズとしては良かったのかも。

もちろん、本当にライバルになってくれたなら、それはそれで面白い。
しかし小鳥遊のタイプは大人っぽくて綺麗な女性だけど、集まってくるのは正反対の女性ばかりですね。

■ここが改善できるともっとよかったかも?

あの謎の解明はされたけれど、それでも、そこまでうまくいくのか? という思いは拭えないが。
まあ、そこまで突っ込んではいけないのかな。

 

 

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