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エンタメ 書評

【ブックレビュー】星が果てても君は鳴れ(著:長山久竜)

更新日:

【作品情報】
 作品名:星が果てても君は鳴れ
 著者:長山久竜
 ページ数:328
 ジャンル:エンタメ
 出版社:KADOKAWA

 おススメ度 : ★★★★★★★★☆☆
 切なさ度 : ★★★★★★★☆☆☆
 こういう人におススメ! : 愛の物語と聞いても読みたいと思える人

■作品について

「見つけてあげるわよ。正しい音色の、奏で方」
他者の影が纏うノイズに侵され、命を絶とうとした俺の前に、突然そいつは現れた。
元国民的女優の、星宮未幸。素顔は勝気で、時々猫かぶりで……そして、未来が視える少女。
俺の自殺を止めるため始められた、奇妙な同棲生活。過去の傷を優しく上書きするような日々には、小気味良い音色が鳴り始めーー
だけど、俺は何も知らなかったんだ。
あいつが走り続けた意味も、その足を止めてしまった理由も、未来に隠したたった一つの悪戯でさえも。
これは、過去と未来を乗り越える別れの青春譚で、そして、悠久の時を超えても響き続ける愛の物語。

■良かった点

周囲の物や人から絶えずノイズが聞こえるという特殊な体質を持つ主人公。
家族も失い、その体質もあって絶望から自殺を考える。
そんな主人公の自殺を止めたのが、元国民的女優の星宮未幸。
未幸は未来視の力を持ち、その力で主人公の自殺の未来をみて止めた。
そこから始まる物語。

主人公が死を考えるのをやめて前向きになるまでの物語、ではない。
結末は約束されている。
それは序盤で明示されているから。
死に抗い、生にしがみつき、人生を走り続ける物語。
ネタバレになるからあまり詳しいことは書けないけれど、少年と少女が精一杯に生きる愛の物語である。
なんていうとくさいかもしれないけれど、そういうことなのだ。

序盤は主人公の死に対する思いから、やや物語の足取りも重く感じるけれど。
途中で展開がある意味で反転してから一気に加速していく。
それこそまさに、生命の煌めきを感じさせるようなものだった。

■ここが改善できるともっとよかったかも?

序盤を読み進めるのに結構時間がかかった。
主人公の思考が重いせいもあるかもで、それゆえに読み進める手も少し重くなる気がした。

 

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