【作品情報】
作品名:安達としまむら12
著者:入間 人間
ページ数:232
ジャンル:エンタメ
出版社:KADOKAWA
おススメ度 : ★★★★★★★★☆☆
あだしま度 : ★★★★★★★★★☆
こういう人におススメ! : シリーズ読んできた人
恋人になった女子高生2人、夏休みに海に行きます。
もしも安達がわたしの先生だったら。
もしも安達が小説家だったら。
もしもあの時、体育館の二階に行かなかったら。
空想は置いておき、安達からお誘いが。
「う、海……は、広いね」
「いいよ。来週くらいに行こうか」
「来週、ですか……」
垂れ下がった耳と尻尾が見えるけど、こっちも色々準備が必要だ。お小遣いとか、水着とか。
彼女に可愛いとこ見せたい気持ちはわたしだってあるのだ。
もともと、今巻で最後だと言われてきた。
でも、どうやらまだ続くよう?
明確に書かれていないけれど、本編がこれで終わりだと、ちょっとー、ってところだから?
まあ確かに、本編と言える部分は1/4しかないしね。
本作は短編集。
ifの世界が3つ描かれている。
教師の安達と生徒(小学生)のしまむら。
作家の安達と女優のしまむら。
そして、体育館で出会わなかった安達としまむら。
それでも、どの世界でも安達としまむらは出会い(ヤシロのサポートもあり?)、関係性を築いていく。
そういう二人なんだ、ということをいつもの筆致で描いてくれる。
まあ、確かにこれじゃ外伝というかSSだよなぁ、と。
最後の一編は表紙の通り、二人が海にデートへと行くお話。
なんというか、二人の関係性を見られるだけで満たされる何かがある。
それが全て。
本編は結局どうなるの。
ていうか、この内容ならナンバリングじゃなくてSSじゃね?
と、言いたくなる気持ちはわかる。でも楽しめるんだけどね。