SF 書評

【ブックレビュー】〈映画の見方〉がわかる本80年代アメリカ映画カルトムービー篇 ブレードランナーの未来世紀(著:町山 智浩)

投稿日:

【作品情報】
 作品名:〈映画の見方〉がわかる本80年代アメリカ映画カルトムービー篇 ブレードランナーの未来世紀
 著者:町山 智浩
 ページ数:287ページ
 ジャンル:エンタメ
 出版社:洋泉社

 おススメ度 : ★★★★★★★★★☆
 映画が更にたのしくなる度 : ★★★★★★★★★★
 こういう人におススメ! : 80年代カルトムービー大好き!

 

■作品について

町山さんといえば映画評論家として名を馳せ、映画マニア、SFマニアとして有名な方。著書もいろいろとあります。
その町山さんが書く、80年代アメリカ映画に関する裏話というか、裏読みというか、そういったものを沢山記した書。
対象のタイトルは以下。

■「ビデオドローム」 監督:デヴィッド・クローネンバーグ
■「グレムリン」 監督:ジョー・ダンテ
■「ターミネーター」 監督:ジェームズ・キャメロン
■「未来世紀ブラジル」 監督:テリー・ギリアム
■「プラトーン」 監督:オリヴァー・ストーン
■「ブルーベルベット」 監督:デヴィッド・リンチ
■「ロボコップ」 監督: 監督:ポール・ヴァーホーヴェン
■「ブレードランナー」 監督:リドリー・スコット

■良かった点

上述した映画のタイトルを見るだけで涎が出るようなラインナップじゃありませんか?
そもそも本のタイトルが「ブレードランナー」の「未来世紀」ですよ? もう、これだけでぞくぞく痺れませんか。
同じような思いを抱いた人なら間違いなく楽しめる。
有名な作品だけどB級カルト映画。
そんなレッテルをはられた作品ばかり。それについて町山さんが解説、考察するというだけでワクワクする。

帯にも書いてありますが、「ブレードランナー」の何が「2つで充分」なのか?
その台詞の意味する深い部分までを考察し、解説をしてくれます。
その考察は単に映画を観て、あるいは原作を読んでいるだけということにとどまらず、監督の性格、幼少時代からの成長の軌跡、私生活といった部分まで踏み込んだうえでのものになってる。

もちろん、映画の内容そのものから、各シーンにおける登場人物の言動の意味をきっちり解説してくれ、私のように映画を観る際にそこまで考えていない人間からするとまさに「目から鱗」状態である。
町山さんの迸るような知識、裏話、そしてそこから伝わってくる映画への愛情に、読んでいて埋もれてしまうような感覚さえ覚えさせられる。

映画にしろなんにしろ、その時代に応じたというか、その時代だからこそ作られたものがある。
80年代は今のようにネット時代でもなく、情報過多でもない。そんな中、個性的な監督たちによって作られた個性的な映画の数々は、映像や内容もそうだが、表面だけでは分からない部分も個性的なのか。

個人的に「未来世紀ブラジル」に割かれたページ数が少ないのが残念ですが!
私が読んだのは文芸書版ですが、文庫版も出版されてさらに手に取りやすくなっています。

80年代に多感な時期を過ごした方、それより後に生まれた方でも映画好きならば一度は観て、影響を受けたことがあるような作品ばかりのはず。
映画を観る目が変わります。

本当にもう、映画好きならとりあえず読んでみてください、としかいえない。
なお、私が紹介しているのは洋泉社の単行本ですが、今なら新潮文庫から出版されているので、そちらがお求めやすいです!

■ここが改善できるともっとよかったかも?

え、改善点とか特に考えられませんよ。
もう、好きなことを好きな人が好きなように書いた。そういう本じゃないですかねぇ。

 

〈映画の見方〉がわかる本 ブレードランナーの未来世紀 (新潮文庫) [ 町山 智浩 ]

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感想(2件)

 

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