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ファンタジー 書評

【ブックレビュー】骨董屋・眼球堂(著:小林栗奈)

更新日:

【作品情報】
 作品名:骨董屋・眼球堂
 著者:小林 栗奈
 ページ数:256
 ジャンル:ファンタジー
 出版社:産業編集センター

 おススメ度 : ★★★★★★★☆☆☆
 タイトルから感じるようなホラー度 : ★★★★☆☆☆☆☆☆
 こういう人におススメ! : 不思議な世界を体験してみたい

 

■作品について

目に疾病を抱えている中学生の柚香は、ある日、デパートの片隅でひっそりと営業する骨董屋を見つけた。
その骨董屋では、「眼球」にまつわる品ばかりが集められていた。
その骨董屋、「眼球堂」の主人と柚香は取引をする。
「この店の骨董はどれもみな物語を持っている。君が物語を読み取れたなら、その対価として私は君に健やかな眼球をあげよう」
と。
店主との取引に応じた柚香は、店の品から物語を読み取っていく。

眼球にまつわる、不思議なファンタジー。

■良かった点

眼球にまつわる話を描いた連作短編。

主人公の柚香は目に疾患を持っており、それ故に母親から束縛を受けて、それを煩わしいと思っている。
日常生活は普通に送れるものの、あまり目を使うと疲れてしまう。
だから、スマホやPCなどの使用は制限があり、本を読むことも自由にできない。
そりゃあきついですよね、いくら目に病を抱えているとはいえ。

そんな柚香が発見したのが、謎の骨董店「眼球堂」
目に疾患を抱えている柚香の目が空間の歪みから見つけ出すことが出来た、というのも何かの悪戯か。
店の名前の通り、その店で取り扱っているのは「眼球」に関連するものばかり。
そして柚香が店主と取り交わす取引。
品物が持っている物語を読み取ってくれたら、健やかな眼球を与えよう。
健康な目を欲する柚香にとって、それは魅力的なものだった。

そうして柚香が品物から読み取って語り聞かせる物語は、どこか異世界の話なのか。
それとも遠い未来の話なのか。
どこか現実にある異国の話なのか。

ホラーというわけではない。
感動的秘話というわけではない。
幸せになる話しでもない。

どこか儚くも、少しの美しさも感じさせる、それはまさにファンタジーのような物語。

作中、柚香が語ってくれる物語の一つ一つは短いながらも、どれも良い味を出している。
ファンタジーではあるが画一的ではなく、バリエーション的にも富んでいるのが良い。
舞台は現代、語られるのはファンタジー。
ファンタジーが苦手な人でもきっと読みやすいのではないかと思います。

■ここが改善できるともっとよかったかも?

なんだろう。
なんか凄く勿体ない気がする。
幾つか放っておいたものが、放りっぱなしになっていて物語が終わってしまっている感じ。
え、あれは? あとあれは?
的なのがあるんだよなぁ。それらをうまいこと纏めてくれていれば、もっと良いのに。
柚香自身の物語が、どこか中途半端な感じで終わってしまっているんだよなぁ。

 

 

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