エンタメ 書評

【ブックレビュー】電王(著:高嶋 哲夫)

更新日:

【作品情報】
 作品名:電王
 著者:高嶋 哲夫
 ページ数:326ページ
 ジャンル:エンタメ
 出版社:幻冬舎

 おススメ度 : ★★★★★★★☆☆☆
 友情 : ★★★★★★★☆☆☆
 こういう人におススメ! : 大人になっても友情っていいよね

 

■作品について

二人の少年がいた。小学生時代に出会った二人は将棋を通して親交を深めていくが、その将棋にこそ二人の才能は輝きを放つ。
それでも二人の道は分かれてゆく。
家が貧しい鳥海は将棋に人生を捧げてゆく。将棋で有名となり、金を稼ぎ、やがて名人となることを目指してひたすら突き進む。
一方で相場は将棋の面白さ、楽しさを感じつつも、勝ち負けに対してそこまで執着できない。それより、将棋と共に才能を発揮していた数学の楽しさにはまり、数学の道を進むことになる。

時は過ぎ、鳥海は名人になり。
相場は大学の教授となり人工知能の第一人者となる。

離れていた二人は、「人工知能」と「将棋」の二つにより再び、近づいてゆく。

■良かった点

やはり相場と鳥海、二人の友情というか、その関係性が良い。
大人になっての今と、小学生時代の昔、それらが交互に描かれてゆくのですが、二人が共に歩んでいる小学生時代の話の方が読んでいて面白い。
こんな間近に天才二人がいるのかというツッコミは置いておいて、尖っている鳥海に柔軟な相場。負けず嫌いで強気で突っ張っているけれど、意外とプレッシャーに弱い鳥海をフォローする相場とか、天才だけど人間らしい部分、子供らしい部分なんかが垣間見れるし、それが互いの友情を感じさせてくれる。
まあ、自分も鳥海と友達だったら、なんかフォローというか助けてあげたくはなるかもしれない。脆くて弱いところをあっさり見せられるとね(笑)
人工知能の発達で将棋でもとうとう人間を追い越したといわれているわけですが、タイトルと異なりAIでの将棋、プロとの対戦などをメインにしているわけではなく、あくまで二人の間をつなぐもの、一つのガジェットとして使われているだけ。
分かれてはいったけれど、二人には二人にしか理解できないものがあるのだろう。鳥海が相場の作った人工知能のと対戦したいと熱望したのも、ただ相場と指したかっただけなのだろう。

ラスト、これで終わりとは結局なんだったのか、という思いとともに、この終わり方でまあ良かったという思いの二つがあった。

■ここが改善できるともっとよかったかも?

会社の話とか経営の話とかそういうのがあったんだけど、それって必要だったのか? とは素直に思った。
もう普通に、少年時代からの二人のエピソードをもっと深く切り込んで重ねていくだけで良かったんじゃないかなー。
その方が魅力的な作品になった気がする!

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