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【ブックレビュー】探偵は教室にいない(著:川澄浩平)

更新日:

【作品情報】
 作品名:探偵は教室にいない
 著者:川澄浩平
 ページ数:224
 ジャンル:ミステリー
 出版社:東京創元社

 おススメ度 : ★★★★★★☆☆☆☆
 中学時代ってこんなだったか度 : ★★★★★★★☆☆☆
 こういう人におススメ! : 学園が舞台の瑞々しい日常ミステリーが好き

■作品について

中学二年生の海砂真史にはちょっと変わった幼馴染みがいる。

別々の小学校に入って以来、長いこと会っていなかったその幼馴染の名は、鳥飼歩。

その真史と歩は、真史が受け取った差出人不明のラブレターをきっかけに久しぶりの再会を果たす。

ちょっと変わっている歩だが、頭の回転は常人離れをしている。

学園生活の中でのちょっとした謎を、変人の歩が解き明かしていく、瑞々しい中学生の日々を描いた連作ミステリー。

■良かった点

学園を舞台にした日常の謎を解き明かすミステリー。

似たような作品は他にも出ている中で、果たしてどんな差異を出していくのか。

本作の主人公たちは中学生。この手の作品だと高校を舞台にするものが多い気もするが、中学生というのが一つのみそか。

高校生ほど成熟もしていないし大人びてもいない。

子供っぽさを残していながらも、幼稚すぎない。

そんな思春期真っただ中で、すれすぎていない中学生だからこそ抱えている謎、とでもいおうか。

 

日常の謎と言うこともあって、それぞれ用意されている謎は大したものではない。

というか、むしろ本人に直接訊けよ、推理しなくてもいいだろう、と思えるものばかり。

だけど考えてみると、中学生という年頃。

友人にはちょっと恥ずかしくて話したくない。

尋ねたいけれど、尋ねてよいものかふと迷ってしまう。

そういう心の機微をもった年頃なのかもしれない。

自分が中学生の頃、はたしてそうだっただろうかと考えるが、昔過ぎて分からなわい(苦笑)

 

メインとなるのは中学二年生のバスケ少女、海砂真史。

中学二年生だけど身長170センチ(本人曰く、169センチ)の大型少女だが、それ以外は特に変わったところのない普通の女の子である。

そんな真史の友人でありバスケ部仲間という、ちょっとリア充っぽい少年少女四人組の関係性を描いていく。

 

謎を解き明かすのは、真史の幼馴染である変人の歩。

真史からもたらされた情報をもとに推理というか推論を重ねて、こういうことではないか? という真相を突き止めていく。

推理は無理筋なものではなく、読んでいて納得できるモノ。

先述したように、そこには中学生という時代の心情なども汲まれている。

読んでいて甘酸っぱいというか、青春というか、そんなものも感じられたりする。

短編連作で一つ一つは短いし、文体もさらりと読みやすくあっという間に読み終えることが出来る。

 

いやー、中学生時代を思い出してみよう。

こんな中学生活、送ってなかったですよ!

■ここが改善できるともっとよかったかも?

個人的な好みになってしまうが、探偵役の歩が好きになれなかったな、あまり。

悪い奴じゃないんだけど、変人ということもあり、話し方とか言葉遣いとか。

まあ、中学二年生だし、中二病なんだろう。

 

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