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ミステリー 書評

【ブックレビュー】六法推理(著:五十嵐 律人)

更新日:

【作品情報】
 作品名:六法推理
 著者:五十嵐 律人
 ページ数:344ページ
 ジャンル:ミステリ―
 出版社:KADOKAWA

 おススメ度 : ★★★★★★☆☆☆☆
 ナイスコンビ度 : ★★★★★★★☆☆☆
 こういう人におススメ! : イヤミスでも良いよ

■作品について

学園祭で賑わう霞山大学の片隅。
法学部四年・古城行成が運営する「無料法律相談所」(通称「無法律」)に、経済学部三年の戸賀夏倫が訪れる。
彼女が住むアパートでは、過去に女子大生が妊娠中に自殺。
最近は、深夜に赤ん坊の泣き声が聞こえ、真っ赤な手形が窓につくなど、奇妙な現象が起きているという。
戸賀は「悪意の正体」を探ってほしいと古城に依頼するが……。
リベンジポルノ、放火事件、毒親問題、カンニング騒動など、法曹一家に育った「法律マシーン」古城と、「自称助手」戸賀の凸凹コンビが5つの難事件に挑む!

■良かった点

法学部に所属している大学生・古城が、所属している「無料法律相談所」に訪れる人たちの相談にのって問題を解決していく短篇ミステリ―。
古城一人ではなく、最初の短編での相談者、経済学部の戸賀夏倫とコンビを組んで進めていく。
古城は当然ながら法律知識に詳しく、論理的に問題を追いかけていくことは得意。
だけど、人間関係であったり、人の心であったり、動機的な部分を考えるのは苦手。
だから最後のところで結論を間違いやすいのだけど、そこを補うのが夏倫。
バディものとして、異なる二人の男女がお互いを補い合っていくのはある意味で王道的なもの。
コンビ自体は悪くない。

取り扱っている問題も多岐に渡る。
法律的な方面からアプローチはしていくけれど、読み手が法律に詳しい必要はない。
説明されていることも難しいという感じはしない。
重い題材も、ちょっと変わり者の夏倫という存在が少し中和してくれている。

短編集なので、疲れすぎずに読み進められる。
終わり方的に、続きもあるかもしれませんね。

■ここが改善できるともっとよかったかも?

それぞれの問題が実にイヤな問題ばかり。というか重い問題というか。
だから読んでいて物語そのものが気持ちよい感じにならない。
解決していってもあんまり嬉しくならない、ある意味でイヤミス。
そういうのが苦手な人は注意かも。

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