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エンタメ 書評

【ブックレビュー】同志少女よ、敵を撃て(著:逢坂冬馬)

更新日:

【作品情報】
 作品名:同志少女よ、敵を撃て
 著者:逢坂 冬馬
 ページ数:604
 ジャンル:エンタメ
 出版社:早川書房

 おススメ度 : ★★★★★★★★☆☆
 シスターフッド度 : ★★★★★★★★☆☆
 こういう人におススメ! : 少女の復讐もの、成長ものが好き

■作品について

独ソ戦が激化する1942年、モスクワ近郊の農村に暮らす少女セラフィマの日常は、突如として奪われた。
急襲したドイツ軍によって、母親のエカチェリーナほか村人たちが惨殺されたのだ。
自らも射殺される寸前、セラフィマは赤軍の女性兵士イリーナに救われる。
「戦いたいか、死にたいか」
――そう問われた彼女は、イリーナが教官を務める訓練学校で一流の狙撃兵になることを決意する。
母を撃ったドイツ人狙撃手と、母の遺体を焼き払ったイリーナに復讐するために。
同じ境遇で家族を喪い、戦うことを選んだ女性狙撃兵たちとともに訓練を重ねたセラフィマは、やがて独ソ戦の決定的な転換点となるスターリングラードの前線へと向かう。
おびただしい死の果てに、彼女が目にした“真の敵"とは?

■良かった点

文庫化された際に早々に購入していたのですが、ようやく読みました。
第二次世界大戦の独ソ戦が舞台。
主人公・セラフィマの住む村がある日ドイツ軍にいきなり襲われる。
村人が虐殺され、セラフィマもまた殺されそうになった直前、ソ連兵に助けられる。
セラフィマはそこから復讐のため女性狙撃部隊の訓練兵となり戦争に身を投じていくことになる。

物語展開としてはそこまで珍しいものではないというか、どこかで見たことあるような物語の始まり方かもしれない。
唯一の生き残りが・・・ってやつですね。
ただそれが、第二次世界大戦、独ソ戦、女性の狙撃兵、ということで強烈な印象を与えることになる。

両親や村人たちの復讐を目指す話であり。
少女の成長物語であり。
戦争を描いた作品でもある。

戦争をテーマにしてはいるけれど、少女・セラフィマの成長と、同じ部隊の仲間たちのことをメインに描いており、スピーディな展開と筆致もあってすらすらと読み進めることができる。
人も当然ながら多く死んでいくけれど、ある意味で淡々としていてお涙頂戴ではない。
エンタメではあるのだけれど、必要以上に大げさな描写や展開にはしていないというか。
いや、もちろん、そういう部分もあるのだけれど。

「同志少女よ、敵を撃て」

その敵とは何なのか?

その答えは、実際に作品を読んでみてください。

■ここが改善できるともっとよかったかも?

非常に面白く読めるし、文句はないのだけれど。
ラノベ的であり、深みというか、そういう部分はやや薄い。
まあ、戦争の事実を描いているのだろうから、そういう風になってしまうのかもしれないけれど。

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