ミステリー 書評

【ブックレビュー】星空の16進数(著:逸木 裕)

更新日:

【作品情報】
 作品名:星空の16進数
 著者:逸木 裕
 ページ数:368ページ
 ジャンル:ミステリー
 出版社:KADOKAWA

 おススメ度 : ★★★★★★★☆☆☆
 色をイメージできる度 : ★★★★★★☆☆☆☆
 こういう人におススメ! : 配色に興味のある人

 

■作品について

主人公の少女である藍葉は幼い頃にわずかな時間だけ誘拐されたことがある。
母親とうまくいかず一人で暮らし、他者とのコミュニケーションにも難を抱え、ただ生きているだけのような日々。
そんな藍葉にある日、誰とも知らない人から100万円が探偵事務所を通して届けられる。
それを契機に、藍葉はかつて自身を誘拐した人を探すことを探偵に依頼する。
誘拐の背後にあったものとは。そして藍葉が見つけ出すものは何なのか?

■良かった点

この作品で多く語られるのは「色」である。
主人公である藍葉は「色」に関して非常に個性的で、各種の色をRGBのカラーコード十六進数で表現する。
(ホームページ作成などしている人は分かるかと)
その色というのも勿論キーワードになるわけだが、事件の謎を解決することには殆ど関与しない。
あくまで藍葉の個性であり、彼女という人間を表すのに使用されている。

物語としては、藍葉の誘拐事件に関する謎を、女探偵が足を使って関係者に聞きこみをして地道に少しずつ解き明かしていく。
状況証拠を一つずつ積み上げていき、そこから間違いないだろうという仮説を組み立て真実に迫っていく。
物語が真実に近づいていくのに合わせるようにして、藍葉が成長をしていく物語でもある。
人とのコミュニケーションが下手で、空気を読んだり相手に会わせたりすることが出来ない藍葉。
それが、女探偵とのやり取りや助言などもあってだが、読んでいてなんだが微笑ましくある。

色やその組み合わせ、デザインといったものには詳しくないけれど、読んでいると気になってくる。
何気ないバナー広告とかも、デザイナーの思いがこもっていたり、あるいは適当に作られていたりと、違いがあるのでしょうね。
色を通じて表現される藍葉の心情。
そして色を通して交わされる会話。
色を主とした作品というのは珍しいので、その点でも物珍しく読めた。
別に十六進数とかそういう知識がなくても問題ありません。
文章も読みやすく、分かりやすい。

■ここが改善できるともっとよかったかも?

個人的に女探偵の自分勝手さが好きになれなかった。
人間だから綺麗なことだけでないのは分かるけれど、もっと痛い目を見ても良かったのにと思ってしまった。

 

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