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ミステリー 書評

【ブックレビュー】ともだち同盟(著:森田季節)

更新日:

【作品情報】
 作品名:ともだち同盟
 著者:森田季節
 ページ数:234ページ
 ジャンル:ミステリー
 出版社:角川書店

 おススメ度 : ★★★★★★★☆☆☆
 青春ミステリー度 : ★★★★★★★★☆☆
 こういう人におススメ! : 普通じゃない学園青春モノが好き

 

■作品について

三人の高校生はある誓いをもって「同盟」を結んだ。
だけど三人の男女、いつまでも同じ関係ではいられないわけで、一人が一人に告白をしたことで三人の関係は終わりを告げる。

残った一人が亡くなった。
なのに数日後、その亡くなったはずの友人から電話が。
なぜなのか。どういうことなのか。
そして、三人の同盟の結末は--

■良かった点

タイトルがそそられる。
「ともだち同盟」って果たしてどのような同盟なのか? ただタイトルから感じるのは、不穏な雰囲気。同盟だから仲が良いとかそんなものは一切ない。
むしろ、ともだちなのになぜ同盟を結ばなければならないのか、同盟を破ったらどうなるのか、そういうことが先に頭に浮かぶ。その時点で作品に引き込まれている第一歩。

これは果たしてミステリーなのか、ファンタジーなのか、それともSFなのか。
いや、それら全てを包含した青春小説なのだろう。

三人の高校生、女子が二人に男子が一人。
三人が締結した「ともだち同盟」は、一人が告白したことにより破綻し、そこから彼らの世界はゆっくりと壊れてゆく。
その様がなぜか奇妙に美しく感じられるのが不思議というか、そういう筆致なのが森田季節なのか。

神戸という舞台、電車というガジェット、不思議な謎とその種明かしもまた受け入れてしまう。

この内容だからこそのこの表紙、イラストがマッチする。

切なく、余韻をひくようなラストがよい。
いやー、こういう雰囲気が好きだ! って人にはたまらない作品でしょう。

私だって、こんな「同盟」だったら惹かれますよ!!
ビターでダークな青春。甘いだけじゃない、苦いものがあってこそ。
こういう雰囲気、そして後味の決して良いといえないラスト。好きな人には堪らない。

■ここが改善できるともっとよかったかも?

現実とファンタジーの融合したような部分があり(特に後半)、それが合う人とあわない人がいるかもしれない。私個人的には全く問題なく合ったから改善点かというとちょっと違うけど。

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