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【ブックレビュー】星をつなぐ手 桜風堂ものがたり(著:村山 早紀)

更新日:

【作品情報】
 作品名:星をつなぐ手 桜風堂ものがたり
 著者:村山 早紀
 ページ数:304ページ
 ジャンル:エンタメ
 出版社:PHP研究所

 おススメ度 : ★★★★★★☆☆☆☆
 リアル書店頑張れ度 : ★★★★★★★★★☆
 こういう人におススメ! : 本が好き、実店舗に足を運ぶのが好き

 

■作品について

『桜風堂ものがたり』の続編。
桜野町の桜風堂で働くことになった月原一整。小さな書店故に苦労することも多いが、そんな折にかつて勤めていた銀河堂書店のオーナーから呼び出しを受ける。
オーナーからの意外な提案、そしてそこから動き出す新たな物語。
二度目の小さな奇跡は起こるのか・・・

【関連レビュー】
「桜風堂ものがたり」

■良かった点

今作もまた優しい物語。
過去の出来事で心に傷を負った人たちが、優しい人たちに触れてちょっとずつ立ち上がり一歩を踏み出す。
一整が務める桜風堂を中心に、その優しい風が人々を癒していく。

桜風堂は小さい書店だけに苦労もあり、この先のことを考えると安泰とはいえない。
他の書店も同じであろう。
そんな書店の苦境を知りつつも、どうすれば生き残ることが出来るだろうかと考える。
周囲の人もどうにかしてあげたいと思い、善意で動く。

人が動くのは人の為。
その人が本気で思って動いているからこそ、自分もなんとかしてあげたいと思うのだろう。
そういった善意の連鎖が今回の奇跡を起こす。
ほんの小さなきっかけからイベントが動き出し、それに関与したい、協力したいという人たちがどんどん現れる。
桜風堂でのサイン会の話は、いつしか街のお祭りともリンクし、大きなイベントに変化していく。
本をどうにかしたい、書店をどうにかしたいという思いもそうだが、人は人との繋がりを大切に思うし、だからこそ本にそこまで興味がない人も動かすのだろう。

また今作では書店の苦労をやはり見せてくれるのだが、なるほどと思ったのは、1つの書店だけで特定の本が売れても仕方ないということ。
全国の様々な書店で売れてこそ話題になり、ベストセラーになり、そこから新たな波が生まれていく。
横のつながりでウェーブを起こしていかないと、その店だけでは一過性に終わってしまう。
他の店が売れて繁盛することで、自分の店にも恩恵が来る。
そういう考えをしないと、リアル書店は駄目なんでしょうね。

本作を読むと、リアル書店、頑張れとエールを送りたくなる。
もちろん私はリアル書店派です。
だって、ネットだとごく特定の本しか分からない。大量の本の中から思いがけない一冊を見つけるのとか、リアル店舗じゃないと出来ないですからね。
ネットはよほど急ぎの時か、既に絶版で書店では手に入らないものを買いたいときですね。

皆さんも、本屋で目当ての本だけでなく、知らない本を知る楽しみを覚えませんか?
あと、棚の配置とか面白いですよー。

■ここが改善できるともっとよかったかも?

前作以上に、こんなにうまくいくわけないだろ! という展開。
ファンタジーと分かって読んでいても、現実世界でもあるだけに、ちょっと行き過ぎと感じてしまう。
そこをどうとらえるか、だろうか。

 

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