【作品情報】
作品名:アメリカ海軍に学ぶ「最強のチーム」のつくり方
著者:マイケル アブラショフ
ページ数:253ページ
ジャンル:実用書
出版社:三笠書房
おススメ度 : ★★★★★★★☆☆☆
なるほど、と思える度 : ★★★★★★★★☆☆
こういう人におススメ! : チーム運営に困っているリーダー
海軍一のダメ軍艦「ベンフォルド」に配属された艦長。
その艦長がいかにしてダメ軍艦を、アメリカ海軍最高の軍艦に押し上げたのか?
それは軍だけではない、一般社会でも通用する手法が取り入れられていた。
管理職として、いかにチームを機能させていくか、そのためには何をしなければいけないかを、実体験をもって書かれている。
組織に属していれば、納得感は高い内容となっている。
記載されていることは、決して難しいことではない。
むしろ読んでみると当たり前と思えることも多い。
だけど、世の中の組織では、その当たり前の事がなされていないことも多いし、自分自身を省みても当たり前のことが出来ていなかったりすることが多い。
難しいことだったら、実践するのは難しくて納得感のある内容にはならない。
当たり前の事だから、自分でも「そうだよな」と納得できるし、ということは部下もおそらく同じように思うはず。
おそらく難しいのは、それを本当に実践すること。そして続けること。
それも形だけ実践するのではなく、本気で実践すること。
■どんな小さな提案でも良いアイディアは惜しみなく褒め、提案者の実績として高く評価する
■意思決定時は自分に問いかける。もしこのことが全米中に知られたら恥ずかしいと思うか、誇らしいと思うか?
■情報伝達ルートの確保はリーダーの最大の仕事である
■部下に任せる際に指針を与え、その範囲内で動き回ることを許す
■日ごろから、自分たちの仕事において「一番大事な事」をおろそかにしない
等々。
上記は本所内からの抜粋でごく一部だが、こういうことが随所に書かれている。
読んでいただけば分かると思うが、頷けることだし当たり前だと思うだろう。
だけど、日々自分が実行できているかと問われると、胸を張って頷けるだろうか。
日々の雑務や、目先の仕事に追われて、大事なことを忘れてしまっていないか。
そういうことを思い出させてくれる。
チームが、メンバーが力を発揮できるかどうかはリーダーにかかっている。
逆に言えば、メンバーは必ず発揮できるなにがしかの力を持っているはずで、それを発揮できないのはリーダーの責任によるところが多いのだろう。
リーダーが誰でも力を発揮できる人はいるだろうけれどそれは少数で、あくまで単独でありチームとして力は発揮できていない。
読みやすく、すぐに読むことが出来るだろう。
その中から、自分の為になること、これを実践しようと思えることがきっと見つかるはずだ。
筆者は自分に自信があり、やってきたことを自己肯定して何も否定されたことがないような感じにも見える。
そこまでうまくいくのか。そう思える部分もあるのは確か。
自慢話にも聞こえるけれど、実績を出したんだろうから、まあそうなるのも仕方ない。
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