【作品情報】
作品名:すべてはギャルの是洞さんに軽蔑されるために!
著者:たか野む
ページ数:328
ジャンル:エンタメ
出版社:講談社
おススメ度 : ★★★★★★★☆☆☆
下ネタ度 : ★★★★★★★★★☆
こういう人におススメ! : 下ネタ多めのギャグコメディが好きpan>
文学部に所属し「オタク」に属するクラスの陰キャの高校生、狭間陸人。
クラスには、そんな彼に優しい「オタクに優しいギャル」である是洞さんもいた。
狭間は是洞さんに優しくされるたびに、こう思うのであった。
「軽蔑の目を向けられ、蔑まれてみたい」と。
そう、狭間はドMであった。
なんなら彼の所属する「文学部」は文学部の皮をかぶった「ドMクラブ」だったのだ!
ドMクラブの仲間と共に「オタクに優しいギャルから嫌われ作戦」を計画する陸人であったが、優しい是洞さんには上手くいかない。
それどころかデートをすることに!?
個性豊かな部活仲間とギャルが繰り広げる青春ラブコメディ!
いつ頃からか流行っている、オタクに優しいギャル。
本作もそれ系・・・かと思いきや、主人公の陸人はドMであり、ギャルの是洞さんに優しくされるのではなく蔑まれたいと願う!
という、捻って来た展開をもってくる。
ギャルの是洞さんは、それこそまさに「オタクに優しいギャル」
彼女にどうにかして軽蔑されたい、蔑まれたいと考えて行動に起こしていくも、是洞さんが優しすぎてうまくいかない!
陸人は文学部の皮をかぶったドMクラブの面々の協力を得ながら様々な作戦を敢行していく・・・
逆展開をいくだけでなく、設定も色々とおかしく、文学部の皮をかぶったドMクラブとか、そこに所属する面々とか。
オタクに優しいギャル系の作品を期待して読んでみたら、下ネタに大きく舵をきったギャグコメディでした。
その下ネタもかなりぶっこんでいるというか、ようはキャラクターが真正の変態達ばかりというか。
その弊害として、是洞さんが変態達に埋もれて目立たなくなっていくという(笑)
むしろ物語の後半からは変態下ネタがメインになっていく・・・
ま、それはそれでアリか。
別方向で意外と楽しめた。
オタクに優しいギャルを期待して読むと違うと思う。
オタクに優しい変態達の集い、かな。