【作品情報】
作品名:K2 復活のソロ
著者:笹本稜平
ページ数:456
ジャンル:エンタメ
出版社:祥伝社
おススメ度 : ★★★★★★★☆☆☆
迫力度 : ★★★★★★★☆☆☆
こういう人におススメ! : 山岳小説が好き
たった一人、8000m超のデスゾーンに挑むトップクライマーの叫び。
地上へ、仲間が待つ地上へ、
生きて還りたい。
落石事故で初めてパートナーを失う悲しみを知った奈良原和志。
気力を失った彼の心に再び火を灯したのは「冬のK2」だった――
眼前にヒマラヤの高峰群が広がる圧倒的な臨場感で贈る山岳小説!!!
ソロシリーズの第二弾です。
K2を単独登攀目指す物語。
登場人物は前作から引き続き、主人公に奈良原和志をおいて進んでいく。
スポンサーを得て活動域を広げ、その実績から世界でも注目され、実力を認められ始めた和志。
更なる目標を定めるも、今回は序盤で一緒に登っていた仲間を死なせてしまうということから始まる。
今まではソロばかりだったので仲間が死ぬというのは初めての和志。
だけど、登山をするのであれば絶対に避けられないことでもある。
山に、大自然に対して人間などあまりに小さなものだというのは、山に登ったことがなくても理解はできる。
更には、仲間を見捨てたのではないかという風聞まで出回ってしまったり。
最後の単独登攀に至るまでのことを色々と描いているのは、登山というのはただ山を登るだけではないということを言いたかったのか。
ソロでの登攀は、最後には登るのだろうとは思っていても、読んでいて力は入りますね。
実際に経験が無いから本当にどれだけ苦しいモノかは分からないし、分かりたい気もしませんが・・・
山岳小説は良いですね。
登場人物たちの会話とか、他の描写とか、結構同じようなことを何度も繰り返しているので。
そういうところは気になる人は気になるかもなぁ。
また言ってるよ、みたいな。