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ミステリー 書評

【ブックレビュー】風ヶ丘五十円玉祭りの謎(著:青崎 有吾)

更新日:

【作品情報】
 作品名:風ヶ丘五十円玉祭りの謎
 著者:青崎 有吾
 ページ数:250ページ
 ジャンル:ミステリー
 出版社:東京創元社

 おススメ度 : ★★★★★★★☆☆☆
 キャラもの度 : ★★★★★★★★☆☆
 こういう人におススメ! : キャラの立ったライトミステリーを楽しみたい

 

■作品について

「体育館の殺人」で活躍した天才・裏染天馬が、学園などで起こる「日常の謎」を解き明かすミステリー。
今回は殺人なしの短編集。
また、天馬の妹である鏡華もまた事件を解決する。

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■良かった点

もとからそうだと言われればそうだけど、キャラクターが完全にラノベ化していますね。
悪いというか、そのキャラクターさえ受け入れられれば楽しいし、テンポよく読み進めることが出来る。
天馬、柚乃、鏡華、毬姫、針宮、まあそういった登場人物がそれぞれキャラが立っている。
埋もれて「誰?」となるより遥かに良い。

今回は殺人が無い日常の謎だから、短編集と言うのが丁度良い。

学食の2色丼で片方の丼ものだけ残されていた?
お祭りで50円玉ばかりお釣りで行き交うのはなぜ?
針宮さんの彼氏が吹奏楽部でハブられている?
柚乃と早苗のドキドキ百合カップル誕生?
割れた花瓶の謎は?

そんな感じの短編ですが、謎そのものよりもキャラクターのやり取りが楽しかったかなー。
鏡華の女好きキャラクターとか。
針宮さんのピュアなヤンキーさとか。
柚乃と早苗が実は・・・・とか。いや、むしろ早苗が、か?

推理については、やはりほんのちょっとした情報を組み合わせてするすると解いていく。
その情報からそこまで到達するか? とか思いつつも、それを楽しもう。

■ここが改善できるともっとよかったかも?

推理に関しては、そうつなげるのは無茶があるんじゃない? とか思ったらきっと負け。
確かに、そう考えられるよね! そう思って読んだ方が楽しめる。

 

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