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ミステリー 書評

【ブックレビュー】硝子の塔の殺人(著:知念実希人)

更新日:

【作品情報】
 作品名:硝子の塔の殺人
 著者:知念 実希人
 ページ数:504
 ジャンル:ミステリ―
 出版社:実業之日本社

 おススメ度 : ★★★★★★★☆☆☆
 ミステリ―オタク度 : ★★★★★★★★★☆
 こういう人におススメ! : ミステリ―好きの人

■作品について

雪深き森で、燦然と輝く、硝子の塔。
地上11階、地下1階、唯一無二の美しく巨大な尖塔だ。
ミステリを愛する大富豪の呼びかけで、
刑事、霊能力者、小説家、料理人など、
一癖も二癖もあるゲストたちが招かれた。
この館で次々と惨劇が起こる。
館の主人が毒殺され、
ダイニングでは火事が起き血塗れの遺体が。
さらに、血文字で記された十三年前の事件……。
謎を追うのは名探偵・碧月夜と医師・一条遊馬。
散りばめられた伏線、読者への挑戦状、
圧倒的リーダビリティ、そして、驚愕のラスト。

■良かった点

本格ミステリーが大好きなんだという情熱が伝わってくる一作。
用意された舞台は、雪に閉ざされた不思議な館。というか塔。
そこに集められたのは、医師、刑事、占い師、探偵・・・等々のいかにもな人たちばかり。
そして発生する不可解な殺人事件。
まさに、本格ミステリ―好きのために用意されたような物語が展開していく。
そしてその中で披露される様々なミステリーに関する蘊蓄。
ミステリ―を好み読んで来た人ならば、思わずニヤリとしてしまうようなことが色々と書かれている。
それも、古典ともいえる本格ミステリ―から、最近のミステリーまで本当に様々。

用意された物語も一筋縄ではいかない。
殺人のトリックもそうなのだが、そこに至るまでの経緯であったり、物語全体の作りであったり、色々と考えられている。
登場するキャラクター達がある意味でテンプレ的でもあり、ラノベ的でもあるのだが、まあそれはそれとして。
本格ミステリーでありつつエンタメに振った作品でもあるので、多くの人が楽しめるようになっているのではないだろうか。
ミステリ―の蘊蓄や小ネタは、分からない人には何言っているか分からんだろうが。
あと、ある意味でネタバレでもある(笑)

■ここが改善できるともっとよかったかも?

知念先生の作品は昔の方が好みで、新しくなるほど特に登場人物たちのキャラクター造形が受け入れられないんだよな。。
今作も、主人公の医師と探偵、あと占い師とかがちょっと・・・同じようなことを繰り返し言ってるとか、ちょっと発言や性格にいらいらするというか。
そのせいで物語にもあんま集中していけなかった。

あと、ミステリーの歴史を根本から覆すようなものではないだろう。

 

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