ミステリー 書評

【ブックレビュー】虹を待つ彼女(著:逸木 裕)

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【作品情報】
 作品名:虹を待つ彼女
 著者:逸木 裕
 ページ数:384ページ
 ジャンル:ミステリー
 出版社: KADOKAWA

 おススメ度 : ★★★★★★☆☆☆☆
 ミステリアス度 : ★★★★★★★☆☆☆
 こういう人におススメ! : 殺人ではなくミステリアスを楽しみたい

 

■作品について

人工知能と恋愛できるAIを開発した工藤は、死者を人工知能化するプロジェクトに参加する。
そのプロジェクトで人工知能化しようとしている対象は、かつてカルト的な人気を誇ったゲームクリエイターの晴。
晴はかつて、自ら作ったゲームで世界を混乱に陥れ、やがて自分自身の命をも失っていた。
そんな晴のことを調べていくうちに、晴の過去が分かってくる工藤。その工藤に対し、晴の調査をやめなければ殺すという脅迫が入り・・・・

■良かった点

人工知能と恋愛をかけあわせていく展開というのは過去にもあったかとは思うが、より現代風に洗練された内容になってきていると感じさせられた。
主人公の工藤が、どんどん晴という人物にのめりこんでいく。その執着心は「ちょっと」と思う部分もなくはないが、工藤がなまじ才能があるため、謎の秘められた晴に惹かれていくのだろう。

ミステリーであり、人工知能について描いたものであり、恋愛でもある。
色々な要素を絡めながら、それをなかなか上手いこと昇華させているのは筆者、逸木 裕氏の手腕だろう。

またこの作品の魅力は、死を遂げた美貌のゲームクリエイター、水科晴にあるといってもよいだろう。
調べるほどに彼女のミステリアスさや、生きていくうえで人としてのアンバランスさが浮き彫りとなるが、それすらも彼女の魅力のように感じる。
だからこそ、工藤も晴を追わずにはいられなかったのではないか。
『虹』を待つとはどういうことなのか。
晴が言う『雨』とは誰のことなのか。

主人公がかなり・・・な奴ですが、それも計算づくのことなのかもしれない。
全ての謎が解かれた後のやや切ないラスト。
余韻にひたって終われる。

■ここが改善できるともっとよかったかも?

作品としてはそれなりに楽しんで読めたのだけど、主人公が好きになれなかったかな。
これは、本を読んでいくうえで大きなマイナスになっちゃいますよね。

 

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