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ミステリー 書評

【ブックレビュー】シリウスの反証(著:大門剛明)

更新日:

【作品情報】
 作品名:シリウスの反証
 著者:大門 剛明
 ページ数:328
 ジャンル:ミステリー
 出版社:KADOKAWA

 おススメ度 : ★★★★★★★☆☆☆
 科学捜査について知ることが出来る度 : ★★★★★★★☆☆☆
 こういう人におススメ! : 社会派ミステリが好き

■作品について

冤罪被害者の救済活動に取り組む、弁護士や学者などのスペシャリストで構成された団体「チーム・ゼロ」のもとに、無実を訴える一通の手紙が届く。
それは平成8年に岐阜県郡上郡で起きた一家四人殺害事件の犯人として、死刑判決を受けた死刑囚・宮原からのものだった。
理想に燃える若手弁護士・藤嶋翔太は事件について調べ始め、信頼の置けない科学捜査や心理的なバイアスなど、様々な要素から真相を手繰り寄せるが――。
冤罪における”救済”を問う、迫真の社会派ミステリ

■良かった点

冤罪をテーマとしたミステリー。
主人公の藤嶋は弁護士として働く傍ら、冤罪被害者を救済するチームの一員として活動をしている。
そんな中で、とある事件で死刑判決を受けた死刑囚の宮原から、自分は無実だという手紙が届く。
冤罪の可能性があると判断し、事件を改めて調べ始めるチームだったが・・・
という展開。

当然ながら、その事件に関わった人たちにはそれぞれの正義があったり、思惑があったりする。
過去を調べていくうちに、科学捜査における盲点というか冤罪を生むことになるところだったり。
科学捜査といいつつも、その捜査官の心理的なバイアスがかかったり。
読んでいてそういうことを知ることもできる。
科学捜査と聞くともっとがっつり、確定的に分かるものと思いがちだけれど、そうでもないのですね。

事件を再捜査されると困る者からの妨害。
事件をほじくり返してほしくないと考える関係者。
そういった様々な思惑が絡み合って展開していく物語はなかなかに読ませてくれる。

科学は万能ではない。
それが分かっただけでも楽しめた。
ラストは、少し切ない。

 

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