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ミステリー 書評

【ブックレビュー】透明人間は密室に潜む(著:阿津川辰海)

更新日:

【作品情報】
 作品名:透明人間は密室に潜む
 著者:阿津川 辰海
 ページ数:304
 ジャンル:ミステリ―
 出版社: 光文社

 おススメ度 : ★★★★★★★☆☆☆
 実験的な小説度 : ★★★★★★★★☆☆
 こういう人におススメ! : バラエティに富んだミステリ短編が読みたい

■作品について

透明人間による不可能犯罪計画。
裁判員裁判×アイドルオタクの法廷ミステリ。
録音された犯行現場の謎。
クルーズ船内、イベントが進行する中での拉致監禁──。
絢爛多彩、高密度。
本格ミステリの魅力と可能性に肉薄する4編。

■良かった点

ミステリー短編集。
それぞれ趣向の異なるミステリーが描かれている。

最初が表題作、透明人間が普通に世の中にも存在するという世界で発生した透明人間による殺人。
透明人間だから簡単というものではない。
透明なだけで普通に体はそこにあるし、物も触れれば物が身体を透過することもない。
むしろ、そこに透明人間がいることが分かってしまう。
そんな状況で、果たしてどのように殺人を犯し、どのように逃れようとしているのか?
特殊設定ミステリ―ともいえる。

そして裁判員裁判を舞台にした法廷もの。
なんだけど、アイドルオタクを絡めた内容なのが笑えもする。
アイドルオタクだからこそ出来る推理?
おいおい、そんなんありかいな、そうつっこみたくもなるけれど、そういうもんだよ。
うりゃおい!!

耳の良い探偵による、音を拾って解決するミステリ―。
こちらはその後、別の長編ミステリーになります。
そしてリアル脱出ゲーム。
4つの異なる短編で、方向性が違うので色々と楽しめる。
どれも質は結構高い。

個人的にはアイドルオタクの法廷ミステリが楽しめた。

■ここが改善できるともっとよかったかも?

改善というわけではないけれど、最後の脱出ゲームのが一番弱いかも。
まあ、個人の好みかもしれませんが。

 

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