SF 書評

【ブックレビュー】一角獣・多角獣(著:シオドア・スタージョン)

更新日:

【作品情報】
 作品名:一角獣・多角獣
 著者:シオドア・スタージョン
 ページ数:301ページ
 ジャンル:SF
 出版社:早川書房

 おススメ度 : ★★★★★★★★☆☆
 異色度 : ★★★★★★★★☆☆
 こういう人におススメ! : 異色な雰囲気の作品が好き

 

■作品について

異色の才能で幻想的な作品を世に出してきたスタージョン。
彼の才能をこれでもかといわんばかりに見せつける、様々な趣向、様々なジャンルで集められた短編集。
彼の作品に触れたことが無い人は、適度な長さで読みやすい短編集。
スタージョンの才能に触れられる一冊。

■良かった点

スタージョンの短編が読めるというだけでもこの本に意義があることといえるだろう。
スタージョンといえばSFのイメージが強いような気がするが、本作に収められている短編はジャンルもバラバラ。
SFもあればファンタジー風味もあり、幻想的なもの、本格ミステリーと、本当に幅広く、しかもそれらが皆面白いときている。
その中からいくつかお気に入り、印象に残る作品について。

【熊人形】
やばい。短いけれど(短編だからあたりまえだけど)、恐ろしい。
他の作品もそうだけど、これもタイトルだけで不吉で恐ろしいものを感じさせてくれる。

【ビアンカの手】
白痴の娘、ビアンカの手に恋した男。男は望みを果たしビアンカと結婚するが、そんな男が迎える最期とは?
上作を読んだあとにこれがくるか。幻想的な恐ろしさを読者に堪能させてくれる凄まじいホラーだ。

【死ね、名演奏家、死ね】
有名な作品。
ジャズバンドを牽引する男、それを見つめる醜男。
ミステリーとして秀逸なところ、このラストがまた読ませるというか、奇想さというか。

【孤独の円盤】

空飛ぶ円盤がきたせいで、生活が激変する女性。
彼女の周りには常に人がやってくるけれど、彼女に興味を持っているわけではない。全て、円盤が目当て。
だからこその孤独。
そんな孤独を終わらせるのは。
切なくて美しい、スーパー素敵物語。

幾つもの短編が収録されているが、多く感じ取れるのは狂気とでもいうような空気感。
余韻のあるラストというか、引き込まれるというか、引きずり込まれるというか。
まさに「奇想」コレクションの冠にふさわしい珠玉の短編集。

■ここが改善できるともっとよかったかも?

スタージョンの「夢見る宝石」と同系統を期待しているなら要注意!

 

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