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SF 書評

【ブックレビュー】歌うクジラ(著:村上龍)

更新日:

【作品情報】
 作品名:歌うクジラ 上・下
 著者:村上龍
 ページ数:上巻:416、下巻:400
 ジャンル:SF
 出版社:講談社

 おススメ度 : ★★★★★★★☆☆☆
 エゲツナイ度 : ★★★★★★★★☆☆
 こういう人におススメ! : ディストピア小説を読んでみたい

■作品について

二〇二二年、ハワイの海底を泳ぐザトウクジラから、人類は遂に不老不死遺伝子を発見する。
だがその百年後、人間は徹底的に階層化され、政府の管理下に置かれていた。
流刑地に住む十五歳の少年アキラは、人類の秘密を握るデータを託され、悪夢のような社会を創造した人物に出会うため、壮絶な旅に出る。

■良かった点

実は初の村上龍。
今まで何度か読もうと思ったりはしたのだけど、なぜか手に取ることはなかった。
そんな初村上がこちら。

舞台は近未来の日本。
人間たちは政府の管理下に置かれ、徹底的に階層化されて生きている、ディストピア。
そんな世界の流刑地に住んでいた一人の少年、アキラがこの壮絶な世界を旅する姿を描いた一作。
ロードムービー、とも違うか。

とにかく作中で見せられるのは、アキラが見て、体験する世界。
どんな未来になっても、ディストピアになっても、いやディストピアだからこそ人間には明確な階層が定められている。
上流層、下層、そしてその層から出ることは出来ない。
同じ人間とも思えぬ生活をして、日々を過ごしている人たち。それをアキラはまざまざと体験し、知っていく。

恐ろしいのが、こういう近未来が本当に訪れてもおかしくないと思わされるってこと。
移民のこととか、延命とか、諸々。
疑問をもってはいけない、質問してはいけない。
これまさに統制社会のディストピアよね。
下の人たちからは思考を奪う。
そして、生きている世界しか知らず、それが当然であるならば疑問ももたず反抗のしようもない。

暴力、性、ドラッグ
ディストピアには欠かせない(?)これらの要素も、全編通して読者に襲い掛かってくる。

うーん、これが村上龍ワールドか。

■ここが改善できるともっとよかったかも?

とにかく読むのに体力がいりますね!
がっつりもっていかれます。
独特の表現というかもあり、読むのが凄い疲れる作品でした!
序盤より後半の方が面白くなる。

 

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