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ファンタジー 書評

【ブックレビュー】水使いの森(著:庵野 ゆき)

更新日:

【作品情報】
 作品名:水使いの森
 著者:庵野 ゆき
 ページ数:389
 ジャンル:ファンタジー
 出版社:東京創元社

 おススメ度 : ★★★★★★★☆☆☆
 世界観の良さ度 : ★★★★★★★★☆☆
 こういう人におススメ! : オリジナルファンタジー作品を読みたい

■作品について

水使い、それはこの世の全ての力を統べる者。
水荒れ狂う森深くに棲む伝説の水蜘蛛族の女タータは、砂漠で一人の愛らしい少女を拾う。
彼女は〈砂ノ領〉の統治者イシヌ王家の双子の片割れ、ミイア王女だった。
跡継ぎである妹を差し置き水の力を示したミイアは、自分が国の乱れの元になることを怖れ、独り城を出たのだ。
そんな彼女に水の覇権を争う者たちが迫る。

■良かった点

初読みファンタジー。
舞台設定は東洋風で、水や風などを操ったりする術もどこか魔法というよりは術という方がぴったりくる。
水蜘蛛族という伝説の一族の女タータが出がけ先で拾った少女。
それが王国の王女だったというのは、ある意味で王道的な始まりでもある。
そこから王国のゴタゴタに巻き込まれていくというわけだけど。
国の成り立ち、政治的なことを絡め、そこに術を使うものたちの思惑も入り込んでくる。

物語は複数の視点で進んでいく。
タータ、王女ミイア、ハマーヌ、等々、立場の異なる様々な人物がそれぞれの思いや人生をもって進んでいく。
ファンタジーで且つ完全創作の世界なので、それを説明するのが難しいところではあるのだが、そのように複数の立場の視点から描くことで世界のありようというものを描写している。
そのため、比較的世界にも入りやすく理解しやすいのではないだろうか。
人物描写もしっかりしていて、どの人がどういう性格でどういう人物か把握しやすい。
名前も、カタカナだけど覚えやすい発音の名前というかで、性格とあわせて覚えやすいと思える。

物語はテンポよく進んでいくので、読んでいて中だるみというか飽きさせるようなことはない。
ファンタジーが好きな人はもちろん。
ファンタジーは世界に入り込むのがちょっと、みたいに苦手に感じる人も比較的入りやすい作品ではないだろうか。

■ここが改善できるともっとよかったかも?

ハマーヌとウルーシャがなぁ。
なんとなく途中から予想できるところもあったけれど!
しかも本作、続きがあるのでしょう、ねえ!?

 

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