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ミステリー 書評

【ブックレビュー】黙秘犯(著:翔田寛)

更新日:

【作品情報】
 作品名:黙秘犯
 著者:翔田 寛
 ページ数:288
 ジャンル:ミステリー
 出版社:KADOKAWA

 おススメ度 : ★★★★★★★☆☆☆
 真相の意外性度 : ★★★★★★☆☆☆☆
 こういう人におススメ! : 2時間ドラマのサスペンスとか好き

 

■作品について

夜の住宅街で大学生が撲殺された。
目撃証言と凶器に残った指紋、傷害事件の前歴から、すぐに割り出された容疑者・倉田。
倉田は反抗も否定もせず素直に捕まったが、決して殺人事件については語ろうとしなかった。
事件を追ううちに、別の婦女連続暴行事件が浮かび上がってきて錯綜をみせる。

果たして事件の真相は。
倉田が抱えているものとは。

■良かった点

殺人犯として逮捕された倉田。
容疑を否認することなく、素直に聴取にも応じるが、殺人については語らない。
半落ち、とはちょっと違うのか。
倉田が黙秘し続ける事件の裏には何があるのか。
そこを追い求めていくミステリー。

倉田が捕まった事件は非常に単純なモノ。
男子大学生が撲殺され、目撃証言、指紋、倉田の行動、状況証拠は十分なところ。
それでも何も語らない倉田。
警察は事件を追い進めるうちに、別の事件との関わりに気が付いていく。
絡まり合う複数の事件、そして見えてくる真実。
複数の視点で事件を追いかけて徐々に姿を見せてくる様相は、読んでいて楽しませてくれる。

金持ちと権力者の姿はテンプレ的な感じではあるが、だからこそ憎らしい。
事件の構図については、読んでいけば途中で分かってくる。
あとは、真の悪人をいかに追い詰めていくか。
どのようにして証拠を集めて、真実を明らかにしていくかが読んでいての注目点になっていく。

トリックではなく、あくまで複数の証言、行動、物的証拠から追い詰めていく。
本当に大丈夫か?
ちゃんと捕まえてくれよ、と読んでしまったのは、立派に物語に入り込んでしまったからか。

あっと驚くような感じではないが、きちんとした筆力から一気に読ませてくれる。
なるほど、これはドラマ化向きの作品だなと思った。

■ここが改善できるともっとよかったかも?

調べている刑事たちも途中から事件の絵柄は分かるだろうに、明確な証拠がないからそれを口にしないのがもどかしい。

 

 

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