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【ブックレビュー】ピカソになれない私たち(著:一色さゆり)

更新日:

【作品情報】
 作品名:ピカソになれない私たち
 著者:一色さゆり
 ページ数:254
 ジャンル:エンタメ
 出版社:幻冬舎

 おススメ度 : ★★★★★★★☆☆☆
 芸術関係者が楽しめそう度 : ★★★★★★★★☆☆☆
 こういう人におススメ! : 芸術に限らず青春小説が好きな人

■作品について

美術大学に通う四人の学生。
アカハラ、パワハラが噂される教授のゼミに入って日々研鑽に挑む。
嗜好も方向性も異なる四人。
綺麗ごとだけではすまされない芸術の世界で、色々なものにぶつかり、苦悩し、もがきながらも進むしかない。
不条理で残酷な「芸術」の世界に翻弄されながらも懸命にキャンバスに向かう、美大生のリアルを描いた青春小説。

■良かった点

今作はミステリーではなく、美大に通う学生達のリアルを描いた青春小説になっています。
自分自身は美術センスに乏しく、こういう方向性に進むことを考えたこともありませんが、実際に通っていた作者さんが描くのだからリアルなんでしょうか。
ただ、分からなくても想像をすることは出来ます。
知識や技術はあるでしょうけれど、やっぱり才能というものが大きい世界。
それも、一度認められたからといって、ずっと認められ続けられるなんてわけでもない。
どんなに好きでも、それだけで食っていける人間なんて数えるほど。
それでも、苦しくても、分かっていても、しがみついてしまう。
好きなだけじゃない。
なんなんでしょうね。

よほどの人でない限り、他の優秀な作品を見たら嫉妬するでしょう。
それが自分の熱意につながればよいですが、憎悪につながるかもしれない。
でも、人と比べずにはいられない。
自分自身と向き合うよりも、人と比べて人より優れているところを見つける方が楽だから。
他人にないものを見つけようとする方が楽だから。
でも、それは自分がやりたいことなのかと問われるとイコールではない。

何が正解かも分からない中でもがき続ける若者の姿というものが伝わってくる。
物語としては決して奇をてらったものではなく、青春モノの王道といえるかもしれない。
でも上っ面だけを描いているわけではない、だからこそ読んでいて引き込まれていくものがある。

 

■ここが改善できるともっとよかったかも?

綺麗にはまとまった。
四人の学生のその後を詳細に書いていないのは、あえてなのでしょうかね。

 

 

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