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ファンタジー 書評

【ブックレビュー】杜ノ国の神隠し(著:円堂豆子)

更新日:

【作品情報】
 作品名:杜ノ国の神隠し
 著者:円堂 豆子
 ページ数:352
 ジャンル:ファンタジー
 出版社:講談社

 おススメ度 : ★★★★★★★☆☆☆
 世界観が良い度 : ★★★★★★★☆☆☆
 こういう人におススメ! : 和風ファンタジーが好き

■作品について

父母を亡くした二十歳の大学生・真織は、ふしぎな光に誘われ、春夏秋冬の豊かな森にのびた真っ白な道を通りぬける。
真っ赤な炎と袴姿の少年。
神社の境内のような場所で“何か”が行われている。
「誰かいるのか?」と呼ぶ声が――。
いま、壮大な物語の幕が上がる。

■良かった点

和風ファンタジー。
父母をなくし独り身となった主人公の真織が、なぜか異世界と思われるところに行ってしまう。
異世界といいつつ、そこはどこか古い日本を思い出させるようなところ。
だけど、ちょっと違うようにも感じる、不思議な感じ。

そこで出会った一人の少年。
少年の内にあったはずの神の魂が真織に移ってしまったという。
そこからお国事情というか神事に巻き込まれる真織。

こういう異世界ファンタジーをかくときに難しいのが、独自の文化や政治、宗教を描くということ。
本作でも当然、本作ならではの言葉であったり、行事であったり、考え方であったりがある。
それらを読んで理解しかみ砕いていくのには少し時間がかかるかもしれない。
でも、それが異世界ファンタジーの良いところでもある。
ゆっくりと読み進めるうちに物語の中に入り込み、どういう世界かを真織とともに理解をしていく。
オリジナルではあるけれど、決して異質ではなく結構分かりやすいと思う。

神の魂が自分の中に入り、次第に自分が自分でなくなっていく感じ。
人の顔の見分けがつかなくなっていったり、自分を大事にしなくなっていったり(不死身?の体だから)、そしてそうなっていく自分を感じたり。
そういうところはちょっと怖いですよね。

世界観に浸れる人なら楽しめる一作かと。

■ここが改善できるともっとよかったかも?

とりあえずひと段落したとはいえ、物語は始まったところでもある。
続き次第でまた感想が変わるかもしれない、というのはある。

 

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