エンタメ 書評

【ブックレビュー】知らない映画のサントラを聴く(著:竹宮ゆゆこ)

更新日:

【作品情報】
 作品名:知らない映画のサントラを聴く
 著者:竹宮ゆゆこ
  365ページ
 ジャンル:エンタメ
 出版社:新潮社

 おススメ度 : ★★★★★★★★☆☆
 ゆゆこ式疾走感 : ★★★★★★★★★★
 こういう人におススメ! : 疾走感あふれる作品を読みたい!

 

■作品について

 竹宮ゆゆこさんといえば「とらドラ!」などのラノベ作品で有名ですが、そんな作者が一般芸能書に殴り込みをかけた記念すべき第一作目がこの作品。
 とはいいつつ、文体も勢いもいつも通りのゆゆこ節が炸裂している、爽快な一冊。

 主人公の錦戸枇杷は無職の23歳。
 奪われてしまった親友、清瀬朝野からの贈り物を取り戻すため、その泥棒を探し回る日々だったのだが、なぜかそのうちに朝野の元彼である男と出会い、一緒に暮らすようになっていた。

 一緒に住むことになった男、昴。枇杷も昴も、朝野に縛られ、朝野を追い求めて暮らしている。
 二人の行動は贖罪なのか、それとも別の何かなのか。

■良かった点

 ラノベから一般の書籍にうつってどうかと思ったのだが、竹宮さんはやはり竹宮さんでしかなかった、としか言いようのない筆致である。そう、まさに勢いそのままにぶちかましてくれている。
 一言で言うならそう、「疾走感」!!
 主人公の枇杷は突っ走る。無職であろうが、親友をなくそうが、実家から追い出されようが、親友の元カレのコスプレ男と暮らすことになろうが、止まることなく走り、動き、回り続ける。いや、精神的には袋小路カモしれないんだけど、そう感じ取れるんですよ。
 読んでいてその「疾走感」は快感である。竹宮作品を読んで好きな人は分かるのではないだろうか。

 そして竹宮センセならではの表現、会話のテンポにセンス。
 好きだなぁ、これ。
 
 但し注意。帯などでは「恋愛小説」と書かれているけれど、恋愛物とはいえないだろう。
 この作品は、大変な事態にぶちあたり、行き詰まり、後退してその場にしゃがんで蹲っていた人が再び立ち上がって歩き出す、再生の物語だと思える。
 
・・・あと、「知らない映画のサントラを聴く」ってタイトルが良いですよね。タイトル買いしたくなるでしょう。実際、観たこともない映画なんだけど、音楽がやたらよくてサントラ買っちゃうってこと、ありますよね。
この作品も、タイトル買いしちゃって良いと思いますよ!?

■ここが改善できるともっとよかったかも?

 私は竹宮さんの筆致が好きなんですが、癖があるので受け付けない人はいるでしょうねえ。そしてなんだかんだいってラノベ的ではあるので、そういうのが苦手な人もいるかも。
 でも、それがなくなったら竹宮作品でないと思うので、修正する必要がありません。
 気に入った人は気に入る、駄目な人は駄目、そんな作品。
 

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